kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

続 電子書籍への道

 

さて今回はようやく十分な性能の端末が出揃ったところで、
何故私がkindleを選んじゃったかという話をしたいと思います。

何故kindleだったのか、ぶっちゃけ信用ですね。 ハードメーカーが主導の場合、 彼らは機器を売るのが目的なので、売れそうになければ即撤退します。 これは電子書籍に限った話ではなく、ビデオの規格戦争や BDとHD-DVDの規格戦争なんかも同じですね。 どんなにソフトを買っても普及しなかったら再生端末がなくなります。 PDAがまだ最先端のガジェットだった時代、 それに合わせて電子書籍のサービスもありましたが勿論継続していません。 ソニーもシャープも一度以上電子書籍から撤退してるので、 彼らのことは当然信用できません。 次に楽天は電子書籍サービスをわずか一年で潰したので信用できません。
そんな訳で上記三社が関わっているところは選択から外れる訳ですが、
今はそれ以外にもいろいろあったりする訳です。
ただ正直そのほとんどはあまり名前が知られてませんし、歴史も浅いです。
1年ならともかく三年後どうなってるか私には予想も出来ません。
その点、電子書籍がどうのこうのいう以前からアマゾンは利用してますし いくつか問題があったときでもきちんとフォローして貰えました。 今じゃ私の支出の三分の一はアマゾンですから、信頼感はそれなりにあります。 そもそもアマゾンで買ってた本が電子書籍に変わるだけですからねぇ・・・ なんだかんだ言って日本の今の出版事情には閉塞感があると思います。 出版される本の数は増えていると感じるんですが、 面白いと思う本の数は横ばいで、結果的にハズレをひく可能性が高くなってます。 それに数が出ても売り場の面積が増えるわけじゃないから、 地味なんだけど面白いって本がどんどん手に入れにくくなってきました。
町の本屋さんなんて売り場の半分は雑誌で三分の一は漫画じゃないですか。
私の好きな文庫なんてほとんど置いてません。
気がついたら本はアマゾンで買うものになってました。 そんな訳で電子書籍が広まったら町の本屋さんが潰れるとか騒ぐ人もいますが、
毎月10冊以上本を買い続けてる私を本屋から追い出したのは彼らの方です。
潰れても何も困らないというのが本音ですよ。 後、出版社の中の人は電子書籍が売れないから出さないんだとよく言ってますが、 買う側の立場からしたら売ってる連中が信用できないから買わないんです。
出版社が自分のホームページで電子書籍を売って、
一度購入したら何度でもダウンロード可能にしてくれたら文句無く買いますよ。
あるいは紙の本に応募券でも付けて、それを送ったらその本の電子書籍版を
何度でもダウンロードなんてキャンペーンしたら電子書籍の普及はずっと進むでしょう。

電子書籍は売れないから出さないなんて言うのは
パンが無いならお菓子を食べろ並みのトンチンカンな言葉に聞こえて仕方ないです。
出版社にやる気が見えないから信用できないし買えなかったんです。
今でも出版社を信用して買ってる訳じゃないんです。
アマゾンなら信用できるから買ってるんです。
出版社でもアマゾンにならそうそう無茶は言えないだろうと思うから買えるんです。
だから私にとってはkindleなんですよ。

ただ一社独占という状態がいいとも思えないので、
kindle以外にもどんどん挑戦して欲しいですね。
現時点では小説に関してはkindle paperwhiteがベストだと思いますが、
理想はどんな端末でもあらゆる電子書籍が読めるようになることなんですよね・・・