kindle沼日記

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終 放射能って?

実に今更な放射線のお話ですが、まだ続きます。

低レベルの放射線の危険性には非常に運の要素が絡むというのが前回のお話でした。

でも今回は低レベルの放射線でも危険が跳ね上がるケースがあるんですよというお話。

それが体内被曝と体外被曝の違いです。

とはいえ確率が絡む話ではありますし、正確なデータもない話なので別に読まなくてもいいです。

そもそも20年前の学生レベルの知識ですから、読む場合もあくまで参考程度の話だと思ってください。

 

人間の皮膚はそれなりの遮蔽能力があるのでその放射線を出しているのがラジウムラドンなら 数百ベクレルくらいなら私は気にしません。 なぜ核種に拘っているのかというと、体内被曝の危険性が変わってくるからです。

体外被曝は身体の外部に放射性物質がある場合です。

体内被曝は文字通り身体の中に放射性物質があります。

核種によっては胃や腸から吸収されることなく便となって排出されるので、

こういうものはうっかり口にしてもあまり気にする必要はありません。

例えば微量のプルトニウムを口にしちゃった場合、 原子崩壊して放射線を出す前に対外へ排出される可能性の方が高いからです。

問題なのは消化器官から吸収して体内に取り込まれるケースですね。

ずっと体内にあるわけですから体内で放射線を出す確率は当然高くなるし、細胞内に取り込まれていると放射線がDNAに当たる確率も高いです。

たまたま細胞分裂中に放射線が無防備なDNAに当たると、ガン化する確率も通常よりUPします。 大人より子供の方が放射線の影響を受けやすいのは、子供の方が活発に細胞分裂しているからですね。

そんな訳で相変わらず確率論に支配されているものの、 危険度は体外被曝よりずっと高くなっちゃうんです。

だから私は「放射能」って言っちゃう人と同程度に、体外被曝と体内被曝を分けて考えない人を信用していません。

 

 

ただ正確なデータがないので何処から何処までが危険だとはっきり言えないのは体内被曝でも同じことでしょう。

311の後でセシウムが思ってたよりも生態系によく取り込まれることに驚きましたが、 体内被曝で危険なのはカルシウムと組成が似ている為に体内に取り込まれやすいストロンチウムだと私は思ってます。ヨウ素半減期短いから今となってはあまり心配する必要も無いですし。

このストロンチウムの情報があまり出てこないのですが、 それはストロンチウムの出す放射線がセシウムのものより測りにくいことや、皆の注目がセシウムに集まっているので研究も報道も後回しにされていることが原因だと思います。

情報がないのに心配しても精神衛生上あまりよくありませんので、 あえてそのことは忘れたり無視するというのもありかもしれません。

 

 

まあ線量の数値だけじゃなく放射性物質の性質によっても気をつけるべきところが変わって来るんだよという豆知識だとでも思ってください。