電子書籍のお値段
今日は本の値段について考えて見たいと思います。
本の値段と言ってもピンキリですが、例えばハードカバーの小説と文庫では値段が倍以上違いますよね。
じゃあ内容の方はハードカバーの方が倍面白いのかというと、そんなことはありません。
ハードカバーで出版したものを文庫化する場合なら内容はまったく同じです。
むしろ文庫版に新規の解説がついたりするので、内容的には文庫版の方が得なこともあります。
じゃあ値段の違いは何処にあるのかって言ったら、紙の質と量ですよね。
材料費が高くなれば価格に跳ね上がるのは仕方ありません。
それを逆手にとって、発行部数の少ない本を大きなサイズで出して単価を上げることもあるようですけど・・・
古本屋さんでは需要と供給のバランスで本の値段がダイナミックに変わりますね。
古本屋さんは売れない本を返品できないので、ずっと在庫のまま棚を占有させるより、安くしてでも売り切って回転率上げたほうがいい訳ですね。
結局どちらも材料費や置き場所という物理的問題が値段に絡んでいる訳です。
じゃあ電子書籍の値段ってどうあるべきなんでしょうか?
電子書籍には材料費も場所の問題もありません。
売れなくてもサーバーの維持費は必要ですが、そんなの出版側の知ったことじゃないし、ストア側にとっても一冊あたりの経費なんて微々たるものでしょう。
今はまだ紙の本と併売という形式が多いですが、まだ電子書籍の市場は成長中なので規模が読めず値段のつけ方も難しいでしょうね。
ただ個人的には紙の本より後で出すなら紙の本より安くしてくれと思います。
それなら「乙嫁語り」の時みたいに買い直ししてもあまり心も財布も痛みません。
紙の本よりずっと遅い上に値段は同じだとなるとあまりいい気分じゃないなぁ・・・
同じ値段にするなら出版時期も同じにして欲しいです。
逆に紙の本より早く出してくれるなら紙の本より高くていいですよ!
印刷しなくていい分、電子書籍の方が先に出せるはずでしょ。
紙の本より高くして先に出す→紙の本の出版時に同じ値段に改定→何年かたったら紙の本より安くする
こんな風にしてくれたら理想的なんですけどね。