kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

ものづくりの終焉

<前記事>

せっかくなので続けます。

私、「ニホンハモノヅクリモノヅクリ」言ってる政治家や経済屋が信用できないんです。

だってあの人達、自分達の子供や孫を工場の工員にする気ないでしょ?

自分達が工場の工員に転職する気はもっとないですよね。

自分でやりたくないものを人に勧める連中なんて信用できません。

それは詐欺師とか、人を騙す側のやる事です。

 

私は仕事柄工場に行くことも多いんですが、そこそこ大きな工場ではもう半分くらい日本人じゃない人が働いてます。

小さな工場だとおじいちゃんやおばあちゃんが家内制手工業的にやっていて、コンピューターとか使えないのでどんどん時流に取り残されていってます。メインの会社がシステム導入したら下請けの工場にも入れること多いんですが、何度説明に行ってもよく分からないと言って使ってくれないとこ多いです。おかげでいつまで経っても手書きの帳票に対応しなきゃ行けないのでシステム管理するの超メンドーです。出来れば時流に乗って欲しい・・・

そこそこ大きな工場には就職不況とやらで有名大学の出身者も何人か応募に来たようですが、皆一年と経たず辞めていったようです。そこそこの大きさとはいえ幹部になれば年収一千万も夢じゃないのですが、もっと楽でもっと稼げる業種もあるので、まあ辞めるのは仕方ないですよね。

そもそも工員の皆さんも自分の子供に仕事を継がせたいという人はほとんどいません。その工員さんの親も農業とか土木作業とかが多くて、子供には別の職業についてほしいという人が多かったみたいです。だから今はものづくりの時代からステップアップしている時期だと思うんですよね。ヨーロッパの一部では大戦後、アメリカでは30年ほど前にそういう時期があったんじゃないでしょうか。

誤解しないでいただきたいのですが、工員や農業や土木作業の皆さんをdisるつもりはありませんよ。私の業種は虚業と後ろ指さされることも多いので、むしろものづくりしてる人が羨ましくなる時があります。私の親も建設関係だしなぁ・・・

だから現場の人がものづくりと胸を張るのはよいことだと思ってます。

経営者や設計者にはいろいろ言いたいこと多いですが・・・

 

バンダイのプラモ工場とかテレビに出てくる製菓メーカーみたいに、ほぼオートメーションで製造からパッケージまで出来る工場なら心ときめくんですが、加工や組み立てに人手が必要なとこは減っていっても仕方ないと思います。