kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

ようやく平常運転です

ほっ

関西でもようやくガールズ&パンツァーの最新話というか最終話が放映されて一安心です。ストーリー展開が重要なアニメなので、ネタバレを食らわないように十日間くらいろくにネット出来なかったんですよ・・・

 

それにしても良い最終回でした。実におっさん泣かせの展開だと思います。

 

私は実は戦車についてはあまり知識が無く、T34/76が世界で一番美しい戦車でありアニメで38tが活躍したときも正面からなら負けないんだからなと拳を握って憤る程度の浅さなのですが、スタッフの戦車へのこだわりには頭が下がる思いです。いやホントT34/76ってMSだとゲルググで、38tなんてボールですよ。主人公のⅣ号だってガンキャノンレベルだからね!

なんと言いますか、昔のモデルグラフィクスで「宮崎駿の雑想ノート」読んでた世代大喜びなアニメですよね。BD最終巻のスタッフコメンタリーで是非宮崎駿さん呼んで欲しいです。

 

品質にこだわるあまりに完成が遅れて放映が伸びましたが、コレ元々は2012年の冬アニメなんですよね。同時期に同じくらいマニアックなスタッフが作った武装神姫が放映されてて、スタッフのマニア度では同じくらい深くても作品の切り口がまったく真逆だったのも面白かったです。

 

ガールズ&パンツァーが直球勝負でライト層を狙った間口の広い作品なら、武装神姫はマニアのマニアによるマニアの為の作品でストーリーも凄くトリッキーでした。どちらもBD買ってるんですが、もうね、全話の副音声にスタッフのコメンタリーがみっちり収録されてて、お前らどんだけ語りたいねんって感じですよ。武装神姫はまあコアな人しか買わないからいいんだけど、ガールズ&パンツァーはどれくらいの人があのスタッフコメンタリーについていけるんだろ・・・

 

ガールズ&パンツァーは戦車道とか学園艦とか設定こそぶっ飛んでいましたが、ストーリーは物凄く直球勝負のスポーツ物で、主人公を含めた登場人物の成長物語としてもとてもよかったです。関西だと去年にちばあきおさん原作のプレイボールが再放送されてて、おっさん的には凄く面白かったけどもう今の時代だとこーゆーのは出てこないのかなと少し寂しく思ってたところだったんで、嬉しい不意打ちでした。乙女の嗜みの戦車道とか言われても、はじめは警戒しかしなかったですからね。そのちょっと前に銃を扱ったお色気似非ミリタリー物なんかがあったので、放映前はどうせパンツァーとパンツをかけてるパンチラアニメなんだろ程度の認識でした。

ところが一話はパンチラなんか無くて結構話が丁寧な上に、ラストであの学園艦ですからね。これは(いい意味で)とんでもない馬鹿が作ってるぞと実感しました。

まあ結局ミリタリー物でなく、戦車道物だった訳なんですが・・・

 

戦車道って言葉がまた凄いですよね。BD三巻の声優コメンタリーで出演者が絶対誤植だと思ってたと言ってましたが、普通はそう思いますよね。じゃあ戦車道って何なのかって言ったら、その声優さんのキャラの台詞の「これは戦争じゃなくて戦車道」ってのがすべてだと思います。ようは柔道みたいにスポーツ化しつつある武道なんですよね。武道としての古い考えと、スポーツとして楽しもうという新しい考えが混じりあってる過渡期の競技だと思います。そーゆー意味では女子柔道があんなことになってるのも象徴的だったなぁ。

 

戦車道の家元の家に生まれながら一度挫折した主人公が、転校した先で新しい友人達と再び戦車道を始めてその楽しさに気付いていく。脚本の吉田さんはデジモンアドベンチャーで好きな話をいくつも書いてた人なんですが、最近はちょっと・・・とか思っててごめんなさい。これはとても丁寧かつ緩急があって凄く引き込まれる物語でした。特に一年生チームの成長がいいですね。

最終回の「やっと見つけたよ、私の戦車道」という台詞聞いた時はもう涙が止まらなかったです。アムロの「僕にも帰れるところがあるんだ」級の名台詞ですね。

漫画のリトルアーミーは主人公の小学生の頃のお話ですが、最終回のあの台詞に繋がる実によい前日譚なので、まだ読んでない人は是非呼んでおくことをお勧めします。

 

 逆に小説の方は・・・一巻はまだアニメの補完的意味合いがあるんですが、二巻で無駄にアニメと違う設定が増えたのでイラスト目的の人以外は無理して読む必要もないです・・・

後、プラッツのプラモもイラスト目的以外で買うのはお勧めしません。ファインモールドのはとてもいい物なんで、八九式の活躍を気に入ったなら買うべきですが!

タミヤからもアニメ仕様のプラモ出して欲しいなぁ・・・