kindle沼日記

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少子化に問題なんて存在しない

最近はなんと言いますかニュースを見るたびにどんよりします。

逆に言うとニュースさえ見なきゃ、実生活は充実してたりするんですが・・・

 

最近聞いてうんざりするのは少子化問題ですね。

私は40代独身男なのですが、子供がとても多い時代に生まれ育って就職する時にはバブルが弾けていたという人間からすると少子化になんの問題があるのかさっぱり分からないのです。

年金問題?

そんなの廃止すりゃいいじゃないですか。少なくとも私の世代では廃止同然の有様になるのは確定してるので、それ以降もやめちゃえばいいんですよ。そもそも昔の60代と今の60代なんて健康状態がまるで違います。

今じゃ昔みたいな腰が曲がって杖が無きゃ歩けないような老人なんてほとんど見かけなくなりました。金がないなりゃ働けばいいんです。

その職がない?

今日本人が働かないからってどれだけ外国から研修生という名目で連れてこられた人達が日本で働いてると思うんですか。職がないんじゃなくて、職を選んでるだけでしょ。私もいろいろ将来の対策は考えていますが、正直20年先にどうなってるかなんて分からないので、定年とか関係なく働き続けることは当然プランのひとつとして入ってますよ。「働かざるもの食うべからず」です。勿論、自分の貯蓄が十分にあるなら働かなくてもいいとは思いますが・・・

 

それにですね少子化問題というけれど、そんな寝言言ってる連中は私の世代と同じペースで人口が増え続けていたら日本がどんな状態になっていたか想像できないんですかね?

私には地獄しか見えません。

 

ちょっと昔の話をしましょう。私が小学校低学年くらいの頃の話です。

当時、私はドブ川で遊ぶのが好きでした。

いや、ホントは好きじゃなかったと思います。でも当時はそこらじゅうに子供が溢れていました。公園にも子供、空き地にも子供、道端にも子供、どこもかしこも子供子供子供!

遊び場所もそれなりにありましたが、圧倒的に子供の数の方が多く、小さい子供は大きい子供の言いなりになって遊び場所を共有するか、大きい子供達が居ない新天地を求めるしかなかったのです。年上とは言っても子供ですからね、そりゃ力なきものには理不尽な扱いする奴もかなり居ました。自由を求める我々がようやく見出した新天地がそのドブ川だったんです。

ドブ川と言ってもそれなりに大きな川で、「二十年前は鮎の泳ぐ清流」と言われてました。でもその時は立派なドブ川で、当然父兄はそんな所で遊ぶことは許さず、それ故に他の子供が立ち寄らない遊び場として重宝したのです。ただそれがばれると怒られるし、いかなる偽装工作を施しても確実にばれました。ドブで遊んでいるとあっと言う間に鼻が馬鹿になるので遊んでいる我々は気づかないのですが、全身ドブの匂いが染み付くのでそりゃ親にはばれる訳です。

しこたま怒られた後で「あの川も二十年前は鮎の泳ぐ清流だったのにな」という回顧で毎回締められるのです。そうなんですよ、私の親の世代だとあの川はドブじゃなかったので遊んでも怒られなかったんです。それが人口の増加にインフラの整備が追いつかなくてこのざまです。

 

余談ですが、その後我々の世代にファミコンが爆発的に流行ったのもその目新しさや楽しさからだけじゃなく、外に出て遊び場所という限られたリソースの奪い合いをすることなく一人で遊べるというところがうけたんだと思います。その証拠に、いかなる犠牲を払おうと遊び場を確保するという方針だった我々は、ファミコンブームにあっさり取り残されて競争相手が少なくなった公園で遊び続けてましたから・・・

 

あのペースで人口が増え続けていたら、都市部だけでなく日本中の川がドブになっていたでしょう。当時はノストラダムスの大予言とか流行っていましたが、そりゃたった二十年でこんなに環境が悪くなったんだから、後二十年で全滅しても不思議はないよなという雰囲気が確かにありました。

 

高度成長期の時代、皆多かれ少なかれ世の中の変化にこれでいいのかと不安を持っていたと思います。その中で特に不安が強かったり視野の狭い馬鹿が逆にそんな日本を滅ぼそうとする妄執に取り付かれたんでしょう。日本赤軍とかオウム真理教みたいな浅はかなテロ集団が発生したのも、そんな背景があってのことだと思ってます。

 

でもその状況は徐々に変わり始めました。

ひとつひとつはばらばらで小さな力だったと思います。ある人は節約志向で無駄を減らし、ある人は設備に投資して、ある人は法規制に力を入れて、そんな努力が徐々に実を結んだのでしょう。

気がつくと日本は随分住みやすい場所に変わってました。

私が明確にそれを意識したのはバブルが弾けて数年たった頃でしょうか。

政治屋やマスコミは不景気だのデフレだの批判していたし、失われた○○年とか愚かしい妄言を吐く連中もいましたが、私にとってのこの二十年は日本が美しく再生していく日々でした。

いやまあホントはそこまで美化するつもりもないんだけど、これ以上無駄に人口を増やさないってのは人ごみの中で育った我々の世代が出した解決策のひとつだったとは思っているんですよ。

 

人口が減ったことで消費エネルギーも減ったし、ゴミも減ったし、失業者だって減ってるはず。

逆にあのまま人口が増えてりゃ確実にエネルギー不足でゴミだらけで失業者だらけで、多分馬鹿なテロ組織が日本を滅ぼせとか騒いでいる世の中になってたでしょう。

今の社会批判な連中なんて反原発とか嫌韓くらいのもので、その主張も僕たちの日本を守れって感じでしょ。昔みたいに日本で生まれ育ちながら日本を呪ってた連中なんてもう見かけなくなりました。いや、朝日新聞とかではその頃の亡霊がまだ元気に活動してるような気もしますが・・・

 

デメリットなんてたかだか福祉政策がぶち壊れるくらいで、それも原因は人口減少というより小渕政権以降のバラ撒きがバブルで回収不可能になっただけじゃないですか。ちゃんと年金を資産運用できてたら今ほど問題にはなってないでしょ。自民党が福祉問題を人口問題に摩り替えたがるのは、今までの自民党による乱脈経営の責任を誤魔化したいだけじゃないでしょうか。

 

特に今の自民党政権は「二十年前は鮎の泳ぐ清流」だったとほざいていた世代や、更にその上の連中ですからね。子供の頃は綺麗な川で遊んで、大人になったらバブルで儲けてた奴らですからね。

だから昔の日本を取り戻せなんて妄言も吐くのでしょうが、私からすればようやくここまで綺麗に戻った日本をどうする気なのかという気分です。

 

人口が減るデメリットを語る前に、まずは人口が減ったことによるメリットを検証してくださいよ。

人口が増えてリソースが足りなくなると周りの人間が敵になるということを思い出してくださいよ。

たった三十年程前、そんな時代が確かに存在していたんです。

私はまだ日本には人が多すぎると思っているので、もう少し減少傾向が続いて欲しいと思ってます。

勿論海外からの大量移民も大反対です。