kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

「ガオポン!不思議ナゾトキ迷走日記」を購入すべし

いやちょっと待ってよ、いい加減にしてよ、古橋秀之さんkindleで本出してるじゃん!

発効日が5/16って、私は一週間もそのことを気づかなかったのか、マジか!

しかも同時に4冊で、セール価格なのか全部一冊99円。

これはもうkindleのプロモーションの悪さを呪うしかないというか、せっかく古橋秀之さんが仕事してるんだからAmazonももっと仕事しろヽ(`Д´)ノ

ええ、さっそく全部我がkindle沼に沈めました。

 

えっ、内容?

ブラックロッド」のようなサイバーパンクじゃないし、「ブラッドジャケット」のような物悲しいボーイミーツガールでも「冬の巨人」のような壮大なボーイミーツガールでも「龍盤七朝」のような身分差ボーイミーツガールでもありません。てか意外とボーイミーツガール物多いな、「ある日、爆弾がおちてきて」もボーイミーツガールだもんな。

 

これはガールミーツガール物というか、系統的には恐らく「シスマゲドン」の系譜です。こらそこ、露骨にがっかりしない! ノリが似てるってだけで中身は全然別物だから大丈夫、多分・・・

 

内容はぶっちゃけうんこです、うんこ。

高校の入学式の日に犬のうんこ踏んだ女の子が猫のうんこ踏んづけた女の子に出会って、猫のうんこも踏んづけるお話。比喩でもなんでもなくて、それが一話の粗筋です。犬のうんこ踏んだのがガオルで、猫のうんこ踏んだのがクラポンだからガオポン。

ここまでうんこが大活躍する話なんてあまりないですよ。

(余談ですが、まったくないと言えない日本の現状に戦慄します。これとか・・・

 

)

 

ガオポンは一冊二話構成ですが、一話一時間くらいでさくっと読めるので、始めに全巻買っちゃった方がいいです。ジャンル的には日常ミステリーとなってますが、猫のうんこを何処で踏んだか解き明かすのもミステリーでいいんでしたっけ? だとしたらミステリーの懐も深くなったものですね。内容紹介でちょっと不思議な新ジャンルミステリー「ちょいミス」なんてほざいてますが、かなりミスしてますよコレ、大ミスです。

 

って言うか、そんな日常は願い下げです。今時通学路でうんこ踏む女子高生はもう非日常の括りでいいです。超能力に目覚めて世界を救っちゃうくらいありえません。

そんな非日常な女子高生が二人も出てくるんだから、これはもはやSFです。

古いのならブラッドベリの短編、最近のなら「人類は衰退しました」が楽しめる人ならOKでしょう。

古橋さんのSFならファンはもう買うしかありません。古橋さんが読者の存在を思い出して、「タツモリ家の食卓」や「龍盤七朝」の続きを書き出すまで買い続けるしかないのです。

そんな訳で買いましょう、そして読みましょう。

 

ついでに「タツモリ家の食卓」のkindle化リクエストもやっちゃいましょう、どうせ事実上の絶版だしなヽ(`Д´)ノ

 

しかし今日の記事、うんこの話の後に食卓とか最悪だな・・・