kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

白泉社40周年記念とグリーンウッド

白泉社「漫画40作622冊をまとめてプレゼント」の企画、全部で段ボール10箱分らしいですがこんなの誰が応募するの・・・こんなの当たっても学校か図書館か古本屋でもないとどうしようもないでしょうに・・・電子書籍なら私も応募したんですけどね。

それにしてもさすがに厳選されたラインナップだけあって、そそられる内容です。これが電子書籍で手に入れば・・・と思ったらいつの間にかほとんどがkindle化されてたり登録予定になってますね。これは凄い、凄いことですよと興奮していたら・・・「ここはグリーンウッド」が新装版じゃないですか!

 

これは今だとボーイズラブに分類されちゃうんでしょうか。高校の頃、男子校に通っていた友人が貸してくれて、微妙な気分で読んでいたのを思い出します。いや、内容は面白かったですよ、ただこれがよりによって男子校で流行っているという事実に戦慄を隠し切れなかったのです。

昔はシリーズ物の単行本に、同じ作者のシリーズとは関係の無い読切短編が収録されることがよくありました。いや今でもそんなことは良くあるのですが、問題は新装版が出るときにそうした読切短編は不要なものとして削られることがあることなんですよ。私は那州雪絵さんの作品では「雪女」が好きなんです。都会の学生寮に暮らしてた友達いない大学生が、小さい頃に田舎の山で出会った雪女と再会して・・・というちょっと不思議系の切ない短編なのです。社会人になってからもう一度読み直したくなって、本屋で見つけた愛蔵版のグリーンウッドを一気買いしたら、読切短編は収録されていなかったので、結局古本屋を何度も巡って古い方を全巻揃えたんですよね。

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そしたら「雪女」はそもそもグリーンウッドに収録されていなかったという・・・どうも寮の話なので勘違いしてたんですね。一巻に収録されてた「誰か−STRANGER」も寮が舞台のちょっと不思議系の話なので・・・まあそっちも好きなので、それはそれでよかったんですが・・・

「雪女」は「フラワーデストロイヤー」に収録されていたんですよ。しかもそっちはしっかりと所有していたのです・・・フラワーデストロイヤーというか続編のダークエイジも大好きだったんですよね。だから友達から借りてすぐ自分でも買っていたのです。若い頃を勝手に青春なんて呼ぶな・・・あんなのは暗黒時代だっていう、今で言う残念系青春物のはしりみたいなもんでしょうか。

好きな本で所有してたのなら、勘違いする前に確かめたら良かったのではと思うのは本をあまり持っていない人の発想です。本の数も二千を超えたあたりから、本棚なんてものは次々と購入していく本の山に隠れて見えなくなるものなのです。持ってる本を探しだすなんてのは至難の業ですよ。電子化されていればそんな手間はいらんのですけどね・・・

そんな山のような本も大半は自炊して自力で電子化したんですが、もう入手困難でしかも古すぎて紙が黄ばんでいるものはなかなか電子化する勇気も無く、今に至っている訳です。せめて出版社の方で電子化してくれたら買い直すのですが、電子化されるのが新装版ではいつまでたっても紙の方を手放せません。「雪女」を初めとする那州さんの読切短編が電子書籍化されるのはいつになるのでしょうか・・・