「陰からマモル!」が0円で
kindle本をいろいろ物色していたら、いつの間にかMF文庫Jで過去にアニメになったシリーズの一巻を0円で配布してますね。シリーズの一巻を安くするというのはよい戦略だと思いますが、まさか0円とは思い切りすぎで凄いです。
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実はMF文庫Jは個人的に悪い意味でのライトノベルを体現しているものが多く感じられて苦手なレーベルです。ただそんな中でもお勧めしたいのが「陰からマモル!」、って言うか阿智太郎さん。
ライトノベルの起源についてはいろいろありますが、良い意味でのライトノベルの元祖って私は新井素子さんだと思ってます。新井素子さんの本を初めて読んだ時、こんな表現方法があったんだと衝撃をうけたものでした。ふわっとした口当たりでずっしりと読み応えが合って、和菓子ばっかり食べてたところにシュークリームやフルーツタルトが来たみたいでした。
それ以降、似たような表現の本が増えましたが、それが当たり前になると新鮮味も薄れるんですよね。そんな中で再び衝撃を受けたのが阿智太郎さんの本でした。
新井素子さんともまた違う・・・傾向としては火浦功系列ですが、それともまた違った奔放さですね。大久保町シリーズの田中哲弥さんが考えてやってるタイプだとしたら、阿智太郎さんは何も考えずにやっちゃうタイプというイメージ。当然似たような表現をしようとする人は次から次へと現れましたが、本一冊丸ごとむら無くこの表現でまとめれる人はまだまだ一握りですね。食べ物に例えるとサクサクのスナックという感じで、やめられないとまらないカッパえびせんというイメージ。
もう小説とは違うジャンル・・・文章マンガとか作った方がいいんじゃないかなって思います。表現だけでなく内容も軽いのが、良くも悪くもというか長所であり短所なんですよね・・・