BUFFALO ミニステーション HDW-P500U3
ちょいといろいろありまして、無線LAN内蔵のポータブルHDDを買いましたのでレビューいたします。
ポータブルHDDと言うかNASですね、ファイルサーバーです。購入したのはBUFFALOの「ミニステーション HDW-P500U3」なのですが、私はBUFFALOとの相性が悪くてこのメーカーの製品は買ってから半年以内に必ず壊れるし、説明書と製品の仕様が異なるものを購入してしまった時のメーカーの対応も良くなかったので出来れば他のメーカーの製品を買いたかったのです。
何故そうしなかったかと言うと、無線LAN内蔵のNASはいろいろあるものの、ほとんどはDLNAサーバー機能を売りにしているようで、sambaサーバーとして使えるかどうかはっきりしてるのがコレしかなかったんですよ・・・
使い方としてはタブレットからPerfect Viewerの書庫フォルダ用途がメインなので、DLNAだけじゃ困るんです。
もともと私は必要に迫られて(本の置き場所が無くなって)手持ちの書籍を片っ端から電子化してたのですが、必要に迫られすぎて専用のビュワーを決める前に作業を進めていたので後でどうにでもできるようスキャナで可能な限りの高品質スキャンをしてたのです。
最近になってようやくタブレット+Perfect Viewerを専用ビュワーとして運用することにしたのですが、さすがに元のファイルサイズだと大きすぎて実用的じゃありません。そんな訳で優先度の高いものからちまちまとリサイズしてはタブレットに送り込んでたのですが、最近数が多くなって容量が足りなくなって来てたのです。ちなみにリサイズ済みなのは全体の四分の一程度なので、これではお話になりません。
幸いにもPerfect ViewerはLAN上の共有フォルダも書庫フォルダとして使用可能なので、その機能を利用しようと思った訳です。
ただデスクトップ端末をサーバーにしちゃうとさすがに外に持ち出せません。
タブレットに保存出来るのは現状でせいぜい二百冊くらい。アプリとかどんどん入れたらもっと少なくなるでしょう。バックアップ兼持ち出し用にポータブルのNASがあったほうがいいに決まってる!
即断即決はクラッシャーの掟なので、最低限の情報を集めて即注文した次第なのであります。
で買ってみた訳ですが、sambaについての説明はマニュアルに乗ってなくて焦りました。だってログインIDもパスワードも書いて無いんですよ、sambaについて書いてないから当たり前ですが・・・
実際にはadmin/adminというセキュリティ意識のかけらもない初期値で設定されてます。今時のNASらしくHTMLで管理画面が用意されてますが、そっちからもsambaの設定はまったく行えません。っていうか、そっちで他の設定弄っても何故か反映されないので、メーカーが用意してる設定用の無料アプリから設定する必要があります。
まあ付属のマニュアルには無料アプリでの設定方法しか乗ってないので、ある意味問題ないのかも知れません。
コレはUSBでパソコンに接続すると外付けHDDとして機能するんですが、コードの本体との接続が一般的じゃなく、しかも電源コードも特種なので、持ち歩こうとすると特種ケーブルを二本追加で持ち運ぶことになります。そこはせっかくのポータブルなんだから、ミニusbケーブルにも対応して欲しかったところ。
速度自体は今のタブレット程度の通信能力なら、通常のアクセスポイントと速度差を感じることはないと思います。つまり大きなファイルを無線でやりとりするには忍耐が必要なレベルです。その辺はコレのせいでなくタブレットに共通の問題なので業界全体での底上げを待つしかありませんね・・・
写真程度やストリーミングでHD動画見るくらいなら大丈夫です。
コレ自身から直ではインターネットに接続できませんが、他のインターネットに接続できる無線アクセスポイントを親として登録することで間接的に外部にも接続可能です。
Perfect Viewerで書庫設定をすると始めはかなり待たされます。
同じ本を二度目に開くときはけっこうスムーズなので、どこかにキャッシュを作ってるくさいです。それでも見開き表示にしてるとローカルのフォルダより若干表示が遅いですね。後、ローカルのフォルダを参照してる時でも、本棚表示の時は裏でLAN側も参照しているようで、表示が遅くなります。快適さを求めるなら普段はLANフォルダを設定しない方が無難です・・・
その辺は今後のアップデートで解消されることを期待しておきます。
細かい部分で使い勝手が悪いのは残念ですが、それでも500Gという容量を持ち運べるという安心感はいいですね。いざと言うときはWimaxのルーターと一緒に持ち出せばいいだけですから。お値段はお高いですが、そこに価値を見出せる人なら納得できる性能だと思います。