kindle沼日記

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「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」はとてもよかったです

「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」見てきました。

正直、中身にはあまり期待してなくて、キャラが可愛ければいいやくらいの気持ちだったんですが・・・これは凄くいい意味で期待を裏切られた映画でした。

 

テレビでよくやるアニメ映画の定番と言えば宮崎駿スタジオジブリという感じで、最近はようやくそこに「サマーウォーズ」が加わった所ですが、来年からはこの「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」も仲間入りすることでしょう。取って置きのおとぎ話として、ラピュタやトトロの替わりを勤めていくことになると思います。

 

明るくてポップな画面で音楽というか音の使い方も非常に良く、良質なアクションシーンの連続なので見てて退屈することはないでしょう。お話も分かりやすいのでお子さんを連れて行ってもまったく問題ないと思います。それでいてテーマのひとつはまどかマギカと同じ「人の願いは時として呪いを生み出す」なので、まどかを面白い・・・あるいは息苦しいと思った人は絶対見に行った方がいいです。同じテーマでも料理の仕方でこれほど変わるものなのかと驚くというか、憑き物が落ちた気分になれるでしょう。一見子供向けですが、いろいろと経験した大人の方がじっくりと噛み締めて感じ取れる作品だと思います。

 

サマーウォーズ」は私に昭和という時代の終わりを実感させてくれたアニメで、それに対する「まだ終わらせんよ」というカウンターが昨年公開された「風立ちぬ」だった訳ですが、この「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」は古い時代の人達がどんなに抵抗しても新しい時代が既に始まっていることを私に実感させてくれました。嫌なニュースばかりで気の滅入る毎日ですが、ようやく日本もこれほどの物語を生み出せる程熟成した社会になったのだなと思うと、今の時代の構成員の一人として純粋に誇らしい気分です。こんな物語を創り出せる人達がいる世の中なら、私も負けずに出来る範囲で頑張っていきたいと思います。

 

まだ見に行っていない人は友人知人家族を引き連れて見に行くべきです。絶対に損はしないですよ。ただちょっとタイトルで損をしているという気がしますが・・・あまり言いたくないですもんね、「魔女っこ姉妹を見に行こうよ」って・・・