kindle沼日記

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補給線

昨日はついつい毒を吐いてしまいましたが、ついでに溜まった毒を吐きだしてすっきりしておきたいと思います。

 

最近、嘘吐き首相が集団的自衛権とやらに御執着のせいか、戦争が起きて景気がよくならないかなんてこと言いだす輩が私の周りにもいるんですよね。でも今の状況で日本が巻き込まれるような戦争が起こった場合、景気が悪くなる可能性の方が高いですよ。特に嘘吐き政権が主張するような集団的自衛権を行使するような場合は・・・

 

戦争で得するにはまず自国が戦場にならず、かつ補給線が伸びすぎないことが絶対条件です。自国が戦場になった場合は、景気以前に自分の命が危なくなるのでそもそも問題外ですよね。

 

補給線が伸びると駄目ってのは日本も半世紀前に十分経験してるからわかるでしょう。皮肉なことに、あの時はアメリカ側も補給線が伸びきってけっこう焦ってたんですよね。自分達の自尊心を満たしたいだけの理由で負ける可能性の方が高い賭けをしたゴミ軍部が、本土決戦という一般市民の命を肉の壁として消費する戦略を立ててましたが、アメリカがご丁寧にそれに付き合ってたら彼らも消耗しすぎて撤退の道もあった訳です。


だからアメリカは大都市に対する執拗な爆撃や原子力爆弾で軍部が壁にしようとした市民を皆殺しにする方を選んだんですよね。ベトナム戦争の時代になると市民を大量虐殺することは国際的にタブーになってたので、日本攻略の時には避けていた長い補給線を作って時間をかけて陸戦をして消耗しつくした結果、戦争続ける気力も資金も無くなって負けちゃいました。

 

戦争が儲かるってのは第二次大戦後しばらくのアメリカと朝鮮戦争後の日本の時のイメージなのでしょうが、日本が朝鮮戦争に巻き込まれずに大儲けできたのは平和憲法のおかげな訳です。平和憲法が日本を護ってなけりゃ、戦後復興に必要な人手も特需で儲けた資金も戦場ですり減らしてその後の歴史もずいぶん変わってたことでしょう。
市民の大量虐殺という短期決戦の為のカードが使えなくなったアメリカも、その後の東南アジアや中東での紛争では補給線維持に力使いすぎてじわじわ衰退している訳です。戦う為に補給線維持してるのか、補給線維持するために戦ってるのかよくわからなくなってる時期もありましたね。今も似たようなものですが・・・

 

最近の日本の周辺を見てみますと、ロシアはヨーロッパ、中国は東南アジア北朝鮮は韓国と火種を抱えていて、この中で一番日本が巻き込まれやすいのは北朝鮮と韓国の紛争でしょう。韓国を守る為に命を投げ出したいなら集団的自衛権を好きに使ってください。

仮想敵国がまっ先に日本へ襲いかかってくる分には集団的自衛権なんてなくても、今の平和憲法のままで十分に戦えますしねぇ。

 

まあ実際のところ周辺国での紛争よりアメリカの補給線を守る戦いが一番可能性高いわけですが、当然そんな戦争では儲かりません。勿論、政治屋にとっては日本の景気より自分達の儲けが重要なので、それでも十分なのですよ。税金で武器を大量に購入すれば企業はもうかりますし、企業が儲かれば政治屋への献金も増えるからです。

税金を取られるだけの一般市民の生活は苦しくなる一方ですが、そんなの政治屋の知ったこっちゃないですしね。
政治屋は自分達の商売を優先しただけで、そんなの商売の世界ではあたりまえのことにすぎません。そんな政治屋を選んだ奴らが悪いだけです。

私が不思議なのは税金を搾り取られて戦場で惨めに殺される階級に所属してる連中がそんな政治屋の儲け政策を支持してることなんですが・・・そんなことは半世紀以上前にもあったことなので特に不思議がることでもないのかも知れませんね・・・