kindle沼日記

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お釣りの渡し方考察

今週のお題「自由研究」

 

夏休みだから自由研究ですか。私は賢いけどそれゆえに宿題に価値を見出せない子だったので、当然夏休みの宿題もしなかったのです。でも日々何かしら研究していたので自由研究だけは何らかのものを提出していました。あまり自由研究らしからぬものもあった気はしますが・・・

人生とは探求と実践と考察の連続なのです。

 

さてちょうど最近一つの研究が終わったので、いい機会だから発表しておきましょう。レジでのお金の渡し方についてです。

こちらが差し出した手を両手で包み込むようにしてお釣りを渡す店員さんがいるじゃないですか。私は潔癖症の気があるのであれが嫌で仕方ないんです。最近はレシートに包んでお釣りを渡す人が増えてきたものの、まだ遭遇率が高いので困っていたのです。

 

そもそもあれは二十年くらい前の関西から広まったと思うのです。学生時代にあちこち転々として、大阪に戻ってきて始めて出会いましたから。多分何処かのチェーン店で始めたものが徐々に広まったのではないかと睨んでいるのですが、その辺の歴史についてはまだ掴めていません。近所に中国系の女性とおじいちゃんしか店員のいないスーパーがあって、そこではさすがにそんな渡し方しないので愛用していたのですが、最近になってついにそこの女性店員もその渡し方になってしまって・・・

 

この両手を包み込むようにしてお金を渡すってやり方、実は遭遇しやすい人とそうでない人が居るのです。私の友人はそんなこと滅多にされないと言っていて、それは彼が潔癖症でないから気にならないので、されても記憶に残らないだけだろうと初めは思っていたのです。ところがある店で連続してお金を払ったとき、私だけが手を握られるということがありました。それから二人で行動するときは意識して連続でお金を払うようにしたのですが、他の店でも私だけ手を握られることが明らかに多かったのです。

ちなみに見掛けには二人ともそんなに差はありません。背格好はほとんど同じだし、服装もどちらも目立つ方ではないです。相手が男性店員だったりもするので、モテ要素とかは気にする必要はないでしょう。あえて違いを上げるなら、私の方が笑顔であることが多いくらいです。

 

では笑顔の方が手を握られやすいのでしょうか。笑顔の方がより親密な感じになって手を握られやすい、いかにもありそうなことですね。ところがですね、試しに不機嫌な顔でやってみても遭遇率はあまり変らないというか・・・気のせいか若干遭遇しやすくなっている気がするのです。その辺はもっと数をこなさないと有意差は出ないのかもしれませんが、どちらにせよ表情はあまり関係なさそうです。

 

それで友人と私のレジに立つときの違いを徹底的に比べてみたら、まず距離が違うのですね。友人はレジの台すれすれに立って、私は台からこぶし一つ分は離れているのです。じゃあ近づけば違うのかというと、これがなんだかしっくりこないのです。近づくと相手を全体的に見ることが出来ないじゃないですか。私は基本的に人を信用していないので、親しくない人にはあまり近づかず相手の視線を捕らえつつ全体的に視野に納めたいのですよ。だからレジからも離れて立つのです。

そして気付きました、このからくりに・・・

 

あなたは相手がこちらを見ていると気付いたらどうしますか。対応は人にもよるでしょうが、こちらも相手を見ようとする場合が多いかと思います。つまりお互い軽く向き合う状態になる訳ですね。この状態でお釣りを渡そうとすると、視野に相手の手は入っていますが、片手で渡すのはやや心もとない。ではどうするかというと、まず空いている手を相手の手に添えるのです。添えるだけなら簡単だし、添えることで位置関係もばっちり把握できるので、安心してお釣りを差し出すことが出来ます。相手の顔を見ながらお釣りを渡すにはその方が確実なんですね。

そのことに気付いてから店員さんを観察すると、片手でお釣りを渡す店員さんのほとんどが、こちらに顔を向けずに差し出した手の平を見ているのです。手の平だけ見てる分には距離感も把握できるので、わざわざ手を添えることなく安全にお釣りを渡せる訳です。

逆に手を握る店員さんでこちらの顔を見ない人はいませんでした。そして私の友人も店員じゃなく自分の手の平を見ているタイプでした。私の手を握って友人の手を握らなかった人は、恐らく相手に合わせて見る場所が変るどっちつかずの人達ですね。

 

つまり私が相手の顔を見るタイプなので、手を握られやすかったのです。正確に言うと、相手の顔を見てるんじゃなくて相手の視線を確認しているんですが、相手からは顔を見てるように感じられるのでしょう。

もちろんそういう傾向があるというだけで、お互い相手の顔を見るタイプでも手を握らない人はいるし、逆に相手の手を見るタイプでも握る人は居るのでしょう。

この結果を踏まえて、レジで手を握られないようにするには相手と視線を合わせず自分の手の平を見ればいいのですが・・・知らない人相手にそんな無防備な姿を晒すなんてこと私には無理です。その辺はもう無意識のレベルでやってることだしなぁ・・・

それにどっちつかずの人達も多分意識して切り替えてる訳じゃないと思うし、その辺はお互い様なんでしょうね。

 

そんな訳でレジで少しでも相手に手を握られたいと思う人は、相手の顔を見るようにしてください。私の説が正しいなら、確率はアップするはずです。まあ間違えてても責任なんか取る気はないのですが・・・