kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

「あかねこの悪魔」電子書籍版

kindleのカドカワ祭りがまだ続いているので、三連休も続いていることを期待して「あかねこの悪魔」をお勧めしときます。

 

「あかねこの悪魔」は竹本泉さんの漫画ですが、内容はというと

・昔読んだ本を読み返して前と何か違う気がするのは紙魚という変な生き物のせい

紙魚は本の内の世界に入り込んで、その物語のつじつまを食べる

・つじつまを食べられた物語はつじつま会わせる為にどんどん内容を改変していく

・その紙魚を捕まえるのが見た目は赤猫っぽいつじつまの悪魔

・つじつまの悪魔は人に取り付かないと本の中の世界に入れない

・そのつじつまの悪魔に取り付かれてるのが高校生の辻島君と山嶺茜子

という感じです。

赤猫と茜子をかけて「あかねこの悪魔」な訳ですね。

 

この説明をヘンと思うかいつもの感じと思うかでその人の竹本泉度が計れますね。

雰囲気はいつもの感じです。傍若無人なつじつまの悪魔といろんな意味でタフな茜子の掛け合いが面白いです。

他にも舞台となる高校はアップルパラダイスの高校だったり、作中で出てくる本の内に他の竹本泉作品のセルフパロディが入ってたり、竹本泉ファンなら楽しめること間違いなし・・・まあ過去の作品なのでファンなら既に読んでる可能性が高いわけですが・・・

 

一番のお勧めポイントは電子書籍版の後書が追加されていることですね。もともと版型が変って出版しなおす時には後書を追加する人だったので、電子書籍と言えどもチャンスを逃さない訳ですね。しかも電子書籍なら印刷のこと気にしなくていいからと一部カラーにしちゃうサービスぶり。ホント後書が好きなんだなぁ・・・