kindle沼日記

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「魔法騎士レイアース」を見て

昔のアニメですが、「魔法騎士レイアース」を見ました。

 

関西で今年の春先くらいの時期の平日朝に再放送してたのを録画はしていたのですが、さすがに毎日消化していくのは苦しくて溜め込んでいたのです。

それをようやく消化したので感想などを・・・

 

そもそもこれは私がアニメから離れていた時期に放映されたので、これまで見たことはありませんでした。アニメに復帰してから昔そういうものがあったらしいと知ったのですが、初期OPだけはそれと知らず聞き覚えていたようです。
ゆずれない願い」はいい曲ですね。

 

さて見てみた感想ですが、むせかえる程のCLAMP臭・・・
恋愛至上主義というか、その割には悲劇的というか、所謂セカイ系が生み出される前段階的な時期で、恋愛と世界の命運を天秤に掛けるお話ですね。監督のせいか、絵ヅラ的にはCLAMPより「戦えイクサー1」を思い出すというと歳がばれます。

 

お話的には異世界に召還された少女達が言われるままに敵と戦って世界を救う前半が一本道RPGで、何故か再び同じ世界に召還された少女達が呼び出され理由を探りつつ新たな敵との意思疎通を目指す後半がアドベンチャーゲームという感じ。

前半は少女達が戦うべき真の敵の正体とその理由こそ衝撃的なものの、まあCLAMPだしそんなもんだよねという程度なのですが、後半では各キャラが前半での行動を反省して動いているのが印象的でした。

異世界の人達は少女達に自分達の世界のことで迷惑かけないように心配してるし、少女達の方も今度は敵の戦う理由をきちんと調べて、出来るだけ戦わずに済むように心がけてるし。20世紀の暴力的表現が乱舞していた時代に、これほどきちんと戦うことの意味を問い詰める作品があったとは意外です。これで唐突に運命的な恋に落ちるCLAMP病がなければなぁ・・・

 

ただストーリー展開の速度は今のアニメに慣れてるとかなり辛いですね。特に後半、物語的にはオートザム以外の新勢力ってほとんど意味ないしいらないでしょう。今なら前半は1クール、後半は二時間弱で映画上映という感じでしょうか。

 

今の目で見ればストーリー的に多少の不満はありますが、当時なら十分な出来ですね。特に前期OPとBGMは今でも通じる出来だと思います。