kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

「この恋と、その未来。 一年目 春 」を読んで

kindleストア見てたら森橋ビンゴさんの新刊の発売予定を見つけたと思ったら、シリーズの二巻目。
電子書籍はいつでも買えるのはいいんですが、いつ発売されたかいまいちよく分らないのが困りますね。お気に入りの作家をストアに登録したら、その作家が新刊出す度にメールで知らせてくれるなんてシステムがあるとありがたいんですが・・・

 

そんな訳で既刊の「この恋と、その未来。 一年目 春 」をさっそく購入いたしました。

 

 ジャンルは青春ものというか、タイトル通りに恋愛物ですね。

個人的にはデビュー作のようなアクションものというか任侠ものの方がビンゴさんには合っていると思うのですが、ジャンルを問わず丁寧に書かれる作家さんなので出来は気にせず購入。


その結果、なんとも微妙な気分に・・・

 

いえ、問題の大半は私の方にあるんですよ。
この物語、主人公は横柄な姉達と一緒に暮らすのが嫌になった東京在住の少年が、家を出て広島の全寮制の高校へ進学してお好み焼屋でバイトをするというお話なのです。

 

もう広島でお好み焼きの話題を出すのはやめようよ・・・

 

以前にも広島のお好み焼きに関しては苦言を呈したことがあるのですが、私は別に広島のお好み焼きをディスるつもりはないのです。広島のお好み焼きはすべて市販のソースで味付けされていますが、広島の人はそれを問題だとは考えていません。

なぜなら彼らは全国各地のお好み焼きが市販のソースで味付けされていると思っているからです。彼らはソースを自分で作ったり調合するなんて文化があることさえ知らないのです。


ソースが命というと関西圏の粉ものやフランス料理が有名ですが、広島人はもちろん関西ではそれぞれの粉もの用ソースが売られていると思っているし、フランスの三ツ星レストランでも市販のフランス料理用ソースを使っていると思ってます。
結婚式でフランス料理のフルコースを食べても「フランスではいろんなソースが売られているんじゃねぇ」と思うだけです。


逆に広島出身者以外では、店でメインの料理に市販のソースを使っているなんて予想もしていないので、たまに食べる程度じゃ広島のお好み焼きが全てオタフクソースだなんて気づいてもいません。

 

だから広島以外で育ち、広島にある程度の期間住んでいた人じゃないとそれに気づかないのです。まあどこに行ってもオタフクソースがドカンと置かれていますから、気づくのはすぐですけどね・・・
そんな人なら、私が感じるあの微妙な気持ちが理解していただけるでしょう。

 

例えるなら、家事をあまりしないご家庭の子供さんが「お母さんの得意料理はポケモンカレー、とってもおいしいんだよ」と天使のような笑顔で言ったのを聞いた時の気分とでもいいましょうか。
そんな場面に出会ったら、あなたはどう反応します?
ポケモンカレーはレトルト食品だから誰が作っても同じと正論を吐いて子供を悲しませますか。
それとも訂正せずに子供が他の人に同じことをいうのを黙って見続けますか。
私、初めは後者だったんですが、広島の人がいつまでも言い続けるのを見ていられなくなって鞍替えしました。最近では何も知らない善意の第三者が広島のお好み焼きをプッシュする有様。広島の人達が事実に気付いたときのハードルが日々高まっています。
実際どうすれば誰も傷つかずに済ませられるんでしょうか・・・

 

五飛教えてくれ、俺達はあと何回オタフクソースの説明をすればいい?
俺は後何回、広島のお好み焼きとオタフクソースの関係を説明すればいいんだ・・・
ソースは俺に何も言ってはくれない、教えてくれ、五飛・・・

 

後、作中にも出てきましたが、宮島で鹿に近づいちゃいかんよ。
やつら肉食じゃけぇ、食らいつかれたら骨までしゃぶられるけんね。