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kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

人工知能(笑)

最近はニュース見てても碌な話はないのですが、人工知能に関するニュースを見ると伝える側のレベルの低さにうんざりします。何というかですね、「最近は人工知能が発達してきて、そろそろ人間を超えそうだ」みたいなニュース。

何をもって人間以上と判断するかは定義次第ですが、単純な計算問題なら何十年も前から既に人間はコンピュータに負けてます。でも今さらそんなの脅威に思ってる人はいないでしょ。文字入力の予測変換が凄くても、感動的な小説が書ける訳でもないですしね。
じゃあ人工知能に脅威を感じている人は、いったい何を怯えているのかって話ですよ。

 

私は一応コンピュータ関係の仕事をしていて、よくユーザーに言うのが「コンピュータは魔法を使いません」ということです。
コンピュータは与えられたデータを指示されたようにしか処理できません。何かをコンピュータに処理させたいなら、必要なデータとそれをどう処理するかはあらかじめ人間が用意する必要があります。
それは昔も今も変わらない事実です。
今のコンピュータがどれだけ進化しても、残念ながら人間のように考えるようなものは出来ません。
それを作り出すには今とはまったく異なる技術が必要です。

 

でもコンピュータの進化が凄いというのは事実なんですよ。
まずは処理速度が大幅にアップしてます。今じゃ一つのCPUに複数のコアがあるのが当たり前ですからね。私は十五年程昔にいずれすべてのパソコンが複数CPUを積むだろうと予測していたのですが、現実はそれを上回ってCPUの方が複数のコアを持つようになっちゃったのですね。

 

次にデータの入力方法が進化してさらに多様化しました。
スマートフォンじゃ音声入力機能が当たり前に搭載されてるし、二次元バーコードみたいな画像認識の技術も進化しました。刑事ドラマでよく見かける走ってる車のナンバープレートを認識するのや、SUIKAカードの読み取り機だって立派な入力装置ですね。キーボードで打ち込むような手間がかからないので、お手軽にどんどんデータを蓄積することができます。
いわゆるビッグデータ時代の到来ですね。

 

最後に人間側のプログラム技術が進歩しました。
実はこれが一番重要なことなんですが、人工知能脅威論を唱えている人達は何故かそのことに気づいていないんですよね。何故かっていうか、コンピュータのことをよく知らないから、コンピュータが魔法を使ってるとでも思っているんでしょう。
よく将棋ソフトが棋士に勝って凄いみたいな寝言を言ってる人達がいますが、将棋ソフトを作ってる人達を馬鹿にしてるのかって思いますよね。コンピュータという道具を通して、棋士プログラマが勝負してるんです。

同じ人間通しの勝負なんだから、普通は道具を使ってる方が有利で当たり前。
ただ予測計算の分野では、今はマラソン選手と車ほど人とコンピュータには性能差がないので拮抗してるだけです。

 

昔よりたくさんのデータを昔より的確な指示で昔より早く処理出来るようになったのが今のコンピュータで、それが人工知能とやらの正体です。


ビッグデータのおかげでわざわざ一人で全部のデータを入力しなくてもよかったりしますし、そのたくさんのデータから二次的なデータを生成する(ように指示を出す)方法も日々進化してるので、パッと見にはユーザーが何もしてないのにコンピュータが勝手に答えを出しているかのように思うのかもしれませんが、そんなことはありません。

コンピュータはコンピュータ、人間とは別物です。

 

そうは言っても簡単なことなら人間の代わりをするくらいは出来るでしょう。
よくコンピュータに仕事を奪われるみたいに煽ってる人がいますが、コンピュータに出来る程度のことなんて、どんどんコンピュータにさせればいいんです。
むしろ何十年も生きてて、機械に出来るような仕事しか出来ないって考えてる人が存在してることに驚きます。
それは機械化社会の方じゃなく、その人の存在価値の方に問題があるんじゃないですかね・・・

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