kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

今週のプリパラ

問題は次週に持ち越しですが、いろいろと情報が出揃いましたね。

ユニコの問題行動が、不確定な不安要素を少しでも減らそうと心を鬼にしたが故だったというのが泣けます・・・「まだ私何も言えてない」と泣き叫ぶユニコは見ているのが辛かったですね。他にも自分を責める主人公の考えを即座に否定するめが兄さんもかっこよかったです・・・ただの変態じゃなかったんだ・・・

なかなか感動させてくれる回でした(また一緒にお風呂に入っている双子から目を逸らしながら・・・)。

 

さて今回はパキるというのがどういうことなのか考えたいと思います。

容姿が簡単に変更可能ということから、プリパラは仮想世界だと判断できるのですが、では仮想世界にいる間は本体はどうなっているのでしょうか?

そもそも本体からどうやって仮想世界のアバターを操作しているのでしょう。今のゲーム機のように画面を見ながらコントローラーを動かしているようには見えません。その程度ならわざわざプリズムストーンにまで来る必要もないですからね。

プリパラの世界へは五感を完全にシンクロさせた、いわゆるフルダイブシステムだと考えられます。もちろんプリパラにシンクロしている間は本体の方が完全に無防備になりますから、シンクロ用の設備がある施設で緊急対応出来る職員が付き添っていることが必要条件になります。それがプリズムストーンなのでしょう。

 

シンクロの方法は体内にチップを埋め込むとかありますが、子供に手術を伴うような処置はさすがに一般的にはならないと思うので、私としてはナノマシン説を押します。生きて腸まで届く乳酸菌的な感じで、神経細胞に作用可能なナノマシンを摂取させるのでしょう。幼い頃だと免疫系が活発すぎてナノマシンが定着しせず、大きくなりすぎると神経系が安定しすぎてナノマシンを受け入れにくくなるので、第二次性長期の始まる頃が一番安定させやすい時期なのだと考えられます。男の子がプリパラにほとんどいないのも、小さい頃は女の子の方が成長が早いからなのかも知れません。

この辺りは普通のSFでも良く見かける設定ですが、ファルルの不調とパキるという行動から更なる深遠が見えてきます。プリパラの世界を構成するサーバーは当然運営会社が用意しているのでしょうが、そのサーバーだけが全てを行っている訳ではないという仮説です。つまり、一部はログイン者が負担していると考えられるのです。

 

プリパラに接続するということは、単にプレイヤーがゲームをしている今のゲーム環境とは違い、接続者自体がシステムの一部になっていると考えられます。わかりやすく言うと、ナノマシンを介して接続者の脳でもゲームに関するプログラムの一部が起動しているのです。そのプログラムは接続者の身の回りの物・・・服とか鞄とかをプリパラ界に出現させるためのものでしょう。いままで現実世界のものをプリパラ界に持ち込む場面がありましたが、システムであれをやろうとすれば事前にデータを用意しなければいけません。しかし接続者の脳を利用できるなら、接続者自らがデータを作ればいい訳です。

 

それを踏まえて、パキることの意味を考えましょう。接続者の脳をシステムのリソースとして扱えるなら、当然同期も可能です。一人よりたくさんの脳を活用した方がより多くて複雑なデータを用意できます。しかし勝手に人の脳を使うのは、技術的に安全が保障されても倫理的に問題があると考える人も多いでしょう。

 

だからパキるのです。

お互いにパキることで、互いの脳の使用を了解したという合意が形成されたとみなされるのでしょう。プリパラ管理者側からは何かあった場合でもユーザーの合意があったと言い逃れできます。

より多くの人とパキることは、データの作成と維持がより簡単に出来るということなので、より多くの衣装を持つことにつながります。ユーザーとしてもメリットが大きいのでどんどんパキりたくなるのでしょう。

パラダイスコーデが光らないというのも、衣装はシステム側で管理している部分よりユーザー側の脳で演算されている部分の方が大きいということの証拠と考えられます。より多くのリソースが使える(たくさんの人とパキった)方が衣装の変化は多彩になるということです。

では何故ファルルが停止したのかということですが、ファルルはシステム側の人工知能ですので当然ナノマシンは持っていません。パキる=相手の脳を活用するということですが、ファルル側にその為の機能がなかったため処理できないデータを受け取ることになり、シンタックスエラーが発生したものと考えられます。

 

じゃあファルルはどうすれば元に戻るかということですが、それは次週になるまで分かりませんね。ああ、次回が待ち遠しい・・・