kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

お勧め本

今週のお題「読書の夏」

 

本なんて腐るほど読んでいて、実際に腐らせた経験から電子書籍へ移行した私ですが、
今日お勧めする本は残念ながらkindleにはまだありません・・・

それはミヒャエル・エンデの「モモ」と「はてしない物語」です。
この二冊は出来るだけ若いうちに読んで欲しいですね。
出来れば小学生のうちに、せめて高校生までには読んでもらいたい本です。

 

「モモ」は女の子が時間泥棒に奪われた皆の時間を取り戻すお話。
はてしない物語」は男の子がファンタジーの世界で冒険をするお話。

 

どちらもファンタジーではあるのですが、ちょうど子供から大人へ成長する時の価値観の変化を見事に描いているので、成長期のもやもやした感じが多少なりとも改善されるかと思います。大人が読んでも十分楽しめると思いますが、逆に刺さりやすい人には無茶苦茶刺さる内容なので要注意。
「モモ」ならそれほど重症にはならないと思いますが、「はてしない物語」は屈折した大人には手ごわいですよ。予防接種と同じで、子供のうちに済ませておいた方がいい部類のものだと思います。

 

はてしない物語」は今は文庫版も出ているようですが、子供に渡すならハードカバーの方がお勧め。あのハードカバーはいろいろと仕掛けがしてあって、それ自体が物語の世界を表現する小道具になっているのです。
ぶっちゃけると、主人公のバスチアンが本の中の世界に入り込むお話なので、本の方も特別な方が雰囲気が出るのです。

カバーを外した後の、あの赤い表紙の手触りが凄くいいんですよ。

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どちらも映画になっていますが、「モモ」は原作に忠実ながらもあまりパッとせず、「はてしない物語」は原作無視すぎて見る必要はありません。
原作者が怒って訴訟をするレベルですからね、アレ。
まあ当時の映画としては特撮技術が凄くて、特撮部分だけでも見る価値はあったんですが、テーマすら改変してやがりましたからね。そりゃファンも原作者も激怒しますよ。

 

はてしない物語」に関しては本で読むのが一番だと思います。
「モモ」は今の技術でアニメ化しないかなぁ。