kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

「ガッチャマンクラウズ」を見て

最近、古い作品のリメイクやらなんやらが多かったので、新しい時代の新しいお話を摂取したくなったのですよ。この作品は新しいお話だと評判を聞いて、しかもBDがお安く出ていたので買ってみました。

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私はアニメの新番組を片っぱしからチェックしているんですが、あまりに量が多くて地上波に限定しているのでこれは見ていなかったのです。1クールものとは言え、BDがこの価格とは魅力的ですね。

 

何より素晴らしいのが一枚に全部入っているということ。一気に見る時にいちいち入れ替えないでいいというのはありがたいです。他の作品でもこういうことはどんどんやってほしいですね。

 

さて内容についてですが・・・これガッチャマンである必要ないですよね。
おじさんはこーゆー過去の作品のネームバリューだけを利用しようとするやり方大嫌いです。主人公のはじめちゃんはいいキャラなので、タイトルも「はじめちゃんクラウズ」で良かったんじゃないですかね。

 

この作品で何が新しいのかというと、一番ははじめちゃんというキャラクターですよね。誰に何を言われてもへこたれない強烈な自我を持ちつつ、他者を尊重する気遣いがある。不安や恐怖心を持たない為にそれを克服するような成長はしませんが、他のキャラが成長する為の触媒のような役割ですね。
しかも巨乳の女子高生なんて、そりゃ最強です。

 

なんとなくソウルテイカーの初めの頃の小麦ちゃん的な感じもしますね、はじめちゃん。小麦ちゃんも続編でガッチャマンになってたし・・・小麦ちゃんもこんな感じでBD一枚にまとめてくれませんかね。あのガッチャマン一人芝居を高画質で見たいです・・・

 

はじめちゃん以外の新しい要素と言うと正義と悪の再定義ですね。
昔のアニメはたいてい世界征服を狙う悪の組織が敵でした。
とにかく悪い奴だからやっつけてかまわないというスタイルです。


世界征服なんてお題目のようなものですから、具体的にどのように人を支配するのかとか政治的手法はまるで考えず、意味もなく人の困ることをするようなのが大半でした。
何故そんな敵が多かったかというと、当時の人々は馬鹿だったんで複雑な話が理解出来なかったんです。そもそも世界という概念が正しく理解出来ていたかどうかもあやしいものです。ほとんどの人が身の回りのことを理解するのが精いっぱいで、だからそういう人達向けの物語も単純なものしか作れませんでした。

最近では情報の流通量が格段に増えて、人の判断力も昔に比べれば格段にアップしています。昔のような単純な悪人なんて今じゃ簡単に社会的に排除されるので、じゃあ今世の中に蔓延っている悪は何なのだという所から逆算したのでしようね。
その結果、みんなが悪いという結論になったのでしょう。


ただはじめちゃんのような完璧超人相手だと普通の人なんてどうにもなりませんので、ベルク・カッツェというトリックスターを用意したという感じでしょうか。

なんにしろはじめちゃんに始まりはじめちゃんに終わる物語でしたね。

 

今、続編をやってるようですが、けっこう綺麗に終わってるので、どうしているのかちょっと興味はありますね。ただはじめちゃんはこれ以上掘り下げようのないキャラなので、あまりいい予感はしませんが・・・

いっそのことナースウィッチはじめちゃんとかにすればいいのに・・・