ニュースの必要性
気温が下がったものの湿度が高い日が多くて不快に感じることの多い今日この頃。
ニュースの方も陰鬱な事件が多くていやになっちゃいますね。
事件の方も嫌なんですが、それを報道する側のモラルの無さが絶望的。
今朝もNHKが朝のニュースのトップで、殺人事件で使われた粘着テープに犯人の指紋が残っていないって流していたんですよ。
馬鹿じゃないの?
NHKはこのニュースを視聴者に伝えてどうしてほしかったんでしょうか。
事件の起きた場所や状況を伝えるのは、特に未解決事件の場合は似たような事件に巻き込まれないようにしたり、証言を集める為には必要かと思います。
被害者の氏名や年齢も、関係者に周知徹底するという意味では必要なのかもしれません。(ただ関係者なら遅かれ早かれ口コミで情報が入ってくるでしょうから、本来ならニュースで流す必要はないと私は思います)
でも犯人の使った粘着テープに指紋が付いてたかどうかなんて、視聴者には必要ですか? しかもトップニュースで?
まさか視聴者の好奇心を満たすことができるとでも考えたのでしょうか。
だとしたら最悪です。
それは殺人という痛ましい事件なのに、自分の好奇心を満たす為に情報を欲しがっている輩がたくさんいるということです。推理小説のように事件の推移を楽しんでいる連中がいるということです。
少なくともNHKはそう考えたから、普通に暮らしているにはなんの注意喚起にもならないくだらない情報をわざわざトップニュースに流したのでしょう。
まあでも分かる気もします。
なんたって私は未来の為に今のやり方を変えようという案を、今が楽できれば将来若い人達が苦しんでもかまわないという連中がよってたかって潰した大阪市という暗黒都市に住んでいますからね。未来ある若者が無残に殺されたなんていうのは、未来に希望を持たないクズどもには格好の娯楽でしかないのでしょう。
NHKもこの国にそんな連中がたくさんいると知っていて、そんな奴らを喜ばせる為にトップニュースで流したのでしょう。日本の社会も、日本のジャーナリズムも、まだまだその程度のレベルということですね。
いいかげん事件報道のありかたを見直すべきじゃないでしょうか。
被害者のことこまかな個人情報や、犯人の詳細な手口なんて報道する必要がないでしょう。必要だと思う人は、その情報があなたにとってどんな意味があるのかきちんと説明してほしいですね。
それがただの好奇心じゃないとすれば、自分が犯罪を起こす時のデータ集めくらいしかないと思うんですが・・・