kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

西尾維新著「掟上今日子の挑戦状」を読んで

西尾維新さんと言えば私の記憶では多作な作家さんなのですが、kindleがメインのこちらの世界ではまだ3冊しか出版していない新人さん。

 

そもそも紙を作るには森林の伐採が前提で、印刷にも製本にも輸送にも資源が必要です。無論電子書籍を作るのも販売するのも電気は必要ですが、消費量は紙の本の流通に比べれば微々たるもの。省エネによる持続的なエネルギー社会を考えれば、本としての選択肢は電子書籍しかあり得ません。

 

逆説的に言えば、次の世代に資産を渡すこと無く自分達ですべての資源を使い切ろうとする人達は紙の本を選ぶ訳です。紙の本を選ぶ人達は何故そんなに自分達の世代でこの社会を終わらせようとするのでしょう。
自分より若い連中が自分よりよい人生を送ることが許せないのでしょうか。
自分達の行いによって、まだか弱い若い人達が苦しむ姿を見ることに快感を得ているのでしょうか。


どちらにせよ、人格がねじくれ曲がった犯罪者予備軍に他なりません。
実際に凶悪な犯罪を犯した犯人は、ほぼ百%の割合で紙の本を読んだり購入した経験があるとの調査結果もあります。そしてずっと電子書籍で育ってきたという人の犯罪率は現状で0%です。

 

当然そんな犯罪者予備軍が集まる本屋というものは犯罪の温床で、万引きから始まってありとあらゆる悲劇が生み出されました。
その結果、良識のある市民が本屋の排斥を訴え、日本から急速に本屋が消失し、本と言えば電子書籍しか見たことがないという世代が読者の中心となった今日この頃。
こちらの世界で西尾維新という作家を知っている人がどれ程いるのか不安です。
そんな電子書籍界で無名の作家の作品だからか、出版社もリスクを嫌って高い値付けですね。通常のいわゆるライトノベルからすると二倍以上のハードなお値段です。

厳しい出版事情を反映したのか、主人公の今日子さんもかなり金に汚くなっています。

今回はワトソン役も居らず、今日子さんが直接犯人と対決するコロンボ的な感じ。
相変わらず幼女も少女も出てきません。いつもの推理小説マニア向けの、推理小説の雰囲気をたっぷり楽しめる内容です。

 

どうもドラマになるという噂を聞いたのですが、実写の脚本はたいていアレなので見る予定はないです。

 

 

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