kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

山名沢湖著「少年☆少女☆レアカード」を読んで

kindleのセールで見つけた漫画を読んでみました。

 

ジャンルはラブコメというには恋愛要素もコメディ要素も大きくなく、どちらかというと日常系でしょうか。
子供向のリズムゲームをたまたまプレイした中学生の女の子が、そのゲームを通じて学校で人気の男の子と仲良くなっていくお話・・・というとラブコメっぽいんですけどね。少年も少女もゲームに掛ける情熱ほど異性には興味ないようで、単に仲のいい友達という感じなんです。


世界の命運がどうのこうのという展開もなく、レアカードを手に入れる為に非常識なことをするでもなく、ごく普通におこずかいと学業に支障ないの範囲内でプレイしてるだけで、ケレン味なんてまったくないほのぼの路線です。

そのリズムゲームというのがアイカツとかプリパラっぽいやつと聞いたので読んで見たのですが、アニメは見ていてもゲームには興味のない私はこの漫画で大きな勘違いをしていることに気づかされました。


私はそうしたゲームは漠然と子供向だと理解していたのですが、その子供というのは小学生の高学年から中学生くらいだと思っていたのですね。だってアニメの登場キャラってそれくらいじゃないですか。
でも実際には幼稚園とか小学生低学年くらいの子が対象なんですね。ゲームの筐体が主人公の女の子には小さすぎて、地面に膝をついてプレイしている場面が凄く衝撃的でした。

それまで私の生活圏にはその手のゲームってないなと思っていたんですが、実際には想定していたサイズがまるで違っていたので、あっても気づかなかっただけのようです。
中学生の女の子ですらプレイしてたら奇異の目でみられるとか、世の社会人プレイヤーとかはどうやっているんでしょうね・・・

 

作品内のほんわかとした雰囲気はとてもいい感じです。
まさにアイカツのアニメのように悪人など一人もいない世界。
私は毒の無い世界では息苦しさを感じる汚れた大人ですが、この作品は無理に奇麗な世界を作っているわけでなく自然な雰囲気なので、こちらも自然と楽しめます。
難点はかなり唐突に終わるところですかね。
二巻の後書きで作者が完結って書いてなかったら、次巻が出るのを待ち続けていたと思います。
むしろ再開してくれてもいいんですよ?