kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

山形石雄著「六花の勇者」を読んで

kindleでお安くなっていたので六巻までまとめ買いしたのですよ。

 

アニメでやってる所まで読もうと思ったら、やめられない止まらないで結局六巻まで全部読んでしまいました。いやあ、面白いですね。

 

ファンタジー物で推理要素ありというと米澤穂信さんの「折れた竜骨」が思い浮かびますが、残念ながら人物や世界観の作り込みでは遠く及びません。
謎解きや、前提が出そろっている状況での知恵比べが主体で、キャラも世界設定も状況を構成する為のパーツという扱いです。その分、刻一刻と変わる状況の中でのスリリングさで勝負しているので、読み始めると止めどきがありません。

 

世界観とか人物イメージに関しては、アニメがちょうどいい感じに補完してくれましたね。まず話を構築する為の設定ありきで、その世界の技術レベルや文明度に関しては必要最小限しか出てこないというか、じっくり考えるとちぐはぐな感じなのですよ。
だからアニメ見てイメージ固めてから読む方が、その辺の違和感は減ると思います。

 

正直、四巻以降は話を作り込み過ぎている感が拭えないというか、ちょっとやり過ぎという気がするのですが、それを差し引いても次の展開が気になって手が止まりません。


一応六巻で大きな区切りはありますが、次が待ち遠しいですね。