kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議2」を読んで

外国人から見た日本というテーマの4コマエッセイ漫画の二冊目です。

 

最近は日本が凄いと外国人に褒めちぎらせる、いわゆる愛国ポルノが氾濫していますが、こちらはオタク分野以外では割と冷静に日本と北欧の違いを書いているのが特徴。
特に今回は自国のスェーデンでのオタク事情が書かれていて面白かったです。

 

セーラームーンでアニメに目覚めて、ドラゴンボールの大人気で自国のアニメ事情ががらりと変わったなんて話を聞くと、日本人的には時系列でドラゴンボールの方が先なのでなんとも不思議な感じですね。
海外のアニメの吹き替え事情なんてのも書かれていて、いわゆるアニメ声でない低い声の声優さんに違和感があったなんて書かれていますが、最近のアメリカでは日本の声優と同じ声質の人が吹き替えていて再現度が無茶苦茶高いアニメもあるんですよね。
そんな感じで日本と北欧の違いよりも、作者の子供の頃と今との時代による違いが目立つ内容でもありました。


自分の子供の頃の習慣は常識として刷り込まれやすいですが、実際には過渡期の特殊な状態であることも多い訳です。
北欧と日本では北欧の方が市民感覚が進んでいるので、作者の子供の頃の感覚が今の日本の最先端だったりするんですよね。日本は北欧に比べて菜食主義者が少ないなんて書かれていますが、後十年もすれば日本でも今の北欧と同じくらいになっていると思います。
その頃はあちらが進んでいるんでしょうけど・・・

そういう国による違いと時代による違いが入り混じっていて、分析する分には楽しい内容でした。


まあ私が一番時代を感じるのは、三十代の女性を「女子」と言っても許されちゃうことなんですけどね・・・