kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

地方衰退の原因

今週のお題「方言」

 

方言ってなかなかなくなりませんよね。

物ごころついた時からテレビがあるというのはここ半世紀くらいだと思うんですよ。
ちなみに40代の私の場合は、物ごころついた時からカラーテレビがあるという世代ですね。
今の子供達が、物ごころついた時から液晶テレビがあるという世代でしょうか。

 

テレビで日常的に使われているのは基本的に共通語か関西弁くらいで、テレビを見て育った世代は当然その二つの言葉を聞き取れる訳ですね。戦前なら共通語を聞かずに育って共通語を喋れない人も多かったでしょうが、テレビの普及後なら方言以外でも意志の疎通は可能でしょう。

実際、私が学生の頃は地方に行くと言葉の通じない大人がごろごろいました。
当時の四国なんて、ハワイの方が日本語通じやすいんじゃないかというレベル。
でも今は相当な老人でもない限り、意志の疎通に困ることはないはず。

 

今の子供達は物ごころついた時からテレビがある大人に育てられている訳で、つまり家族間で方言を使う必然性ってないんですよね。親子の間は共通語だけで十分意志の疎通は可能です。

そんな世の中で、未だに方言を使い続けているというのはどういうことなのでしょうか。


それはつまり「キャラづけ」ですね。
アイカツでも、関西でアイドルを目指す女の子が大げさな関西弁で他のアイドルとの差別化をするというエピソードがありました。方言の存在しない世界が舞台のプリパラでは、語尾に「ぷり」とかつけて個性を演出したりするぷり。

 

つまり「自分は他の土地に住んでいる奴らとはちょっと違うんだぜ」という中二的に過剰な自意識が、彼らに方言を喋らせているに違いありません。
服装までこだわろうとすればお金がかかりますけど、言葉を変えるだけならただで出来ますからね。
その地方特有のファッションなどというものが存在しないのに、その地方特有の方言だけがあるところというのは、そんなふうにお金をかけずに特別感を味わいたいという中二病患者の集積地なのです。
よく田舎がダサいとか言われますが、むしろイタいと主張したい。

 

そしてそんな中二病から卒業する為に、若者は都会を目指すのです。
だっていい大人にもなってキャラづけ言葉でコミュニケーションしている集落なんて、はっきり言ってキモイですよ。
これが地方が衰退している真の理由ぷり。