kindle沼日記

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魚焼きマシーン・けむらん亭

電気圧力釜という材料さえ放り込めば短時間で自動的に煮物が出来るという文明の利器に感服し、その後は自動調理器という分野をいろいろ調べていてこれに行きつきました。

 

これ、自宅で燻製が手軽に作れるみたいなこと書かれてますが、これはツンデレでなくても「勘違いしないでよ、これで本格的な燻製なんか作れないんだから!」と言いたくなる代物です。


燻製に興味を持たれている方ならレシピにも目を通したことがあるでしょうが、大抵は燻すのに数時間かかるでしょう。ところがこれのメニューではどれも20分程度。そんな時間では内部まで燻される訳もなく、表面の色が変わったな程度です。
食べてみれば確かに燻製的な香りはしますが、カマボコやソーセージで元の香りの強いものなら
完全に元の香りに負けてしまいます。
じゃあ長時間すればいいじゃんという話ですが、けっこう作りがちゃちいので、燻製用のチップを入れ替えながら数時間連続で使うという運用はやめた方がいいです。
トースターを数時間つけっぱなしにするようなもので、故障するか事故るか、どちらにせよ得るものは少ないでしょう。
あくまで燻製っぽい何かが出来るという程度だと思ってください。
燻製風味であって、本格的な燻製は無理!!

 

じゃあこれって無駄なものなのか、と結論付けるのは早計です。
むしろ浅はかだと罵倒しなければなりません。
これの真価は焼き魚の調理にあるといっても過言ではないでしょう。


スーパーで買ってきたごく普通の切り身の魚が、皮はパリパリでふっくらした極上の焼き魚になります。

個人的な見解ですが、皮つきで油の多い魚・・・サバやサンマやブリなんかが特に恩恵が大きいと思います。
皮はしっかりとパリパリなのに、脂も乗っててホントに旨いんですよ。

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ちょっと大きめの切り身なら二切れくらい焼けますが、一人暮らしの場合はその時に食べる分だけ焼いた方がいいです。
焼き加減は一切れでも二切れでもたいして変化しないですが、あまりに美味しくてついつい全部食べてしまうからです。

ところであなたはサバやサンマのヒレの部分どうします?
あれは堅いし刺さる時もあるから骨ごとちまちま取り分けているという人も多いでしょう。
でもこれで焼いたなら、ご安心を。ヒレの部分も小骨もパリパリに焼けるので刺さる心配はしなくていいです。焼けるというより、自身の油でカラッと揚げられているのかもしれません。
皮が好きな人なら問題なく食べられるというか、むしろご褒美。
それでいて焼き立てだと箸を入れれば、じゅわっと脂が溢れるくらい身はふっくらとした焼き加減なんですよ。


ああもうたまりません。

それが切り身を乗せてスイッチ入れて、全行程20分弱で出来上がるのです。
感覚的な感じだと、さんまの骨やサバのヒレくらいなら大丈夫。鮭の小骨はパリパリにはなりません。受け皿にアルミホイルを敷いておけばお手入れも簡単だし、もう毎日使いたいレベル。

 

脂の多いものなら旨く焼けるのかと思って鳥の胸肉も焼いてみたのですが、脂が抜けてパサパサになりました。天ぷらの温め直しにいたっては、パリパリどころか脂が抜けすぎて煎餅になってしまったので、魚以外は止めた方がよさそう・・・


逆に焼き魚が好きなんだけど今の設備ではうまく作れなかったり、手入れがメンド臭いから家で魚は焼かないという人には超お勧め。
スーパーの魚コーナーが一気に宝の山に早変わりなのです。