kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

進化する詐欺の手口(2016年50個目)

プラッツ(ブロンコ) 1/35 カルロベローチェCV33

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販売はプラッツですが、パッケージにも書いてあるように中身はブロンコからのOEMですね。
一時期乱造してたので記憶が定かではありませんが、ブロンコのキット作るのはたぶん初体験。


まずはキット評ですが、残念ながらこれは初心者が手を出すものではありません。
難易度や問題点についてはタミヤイタレリのP40と同レベルです。
こちらの方が車体が小さい分、パーツの厚みも薄くて歪みも少ないので力技でなんとか出来ますが、
細かいが故にパーツの集中する脚周りはつじつまを合わせるのが大変です。
設計というか金型レベルでおかしいので、すり合わせとパーツの加工に慣れていない人だとまともに完成できないでしょう。
それでも手を出そうというなら、パーツとパーツを固定する為のダボや凸をすべて削り取り、ピンバイスやラインチゼルですべての穴や凹を掘りなおす覚悟と技術が必要です。
組み立て式のカラーボックスで例えるなら、全てのネジ穴が5mmずれていて、全ての板は辺のどれかがランダムに5mm長いか短いかという状態です。
日本の消費者感覚だとはっきり言って不良品ですが、それくらい自分でなんとかしろというのが海外のキットの常識なので気を付けてください。

 

説明書は今まで私が見てきたプラッツのものと比べて格段に見やすく、しかもキットとアニメとの違いを明記してあるので、今までのように説明書に従ってアニメではついていないパーツをわざわざ取り付けてしまうということはなくなっています。
弱小メーカーであるが故にアニメの為に新規の金型を起こせないというのは十分理解の範疇なので、
初めからこのように真摯な態度を取ってもらえれば詐欺会社などと反感を抱くことはなかったのに・・・などと言うと思ったか、この詐欺会社野郎!
プラッツのような詐欺集団は潰れて海の藻屑になってしまえ!!

 

はい、このキットも今までのようにパッケージのようには完成しない詐欺キットです。
ところが詐欺のレベルが今まで以上に手が込んでいて、グレードアップしています。

説明書では車体右側の窓の位置がアニメとは異なるので、拘る人は修正してくださいと明記してあります。
今までと違って真摯な態度に見えますが、それよりも大きな違いである上部ハッチの形状については一言も触れられていません。
それどころか! 説明書の為に書き下ろされたと思われる新規のイラストまでわざわざアニメとは違う形状で書かれてます。
イラストレーターとグルになって騙しにかかっているので、アニメや資料と突き合わせを怠るとうっかり騙される人も出てくるでしょう。

例えるなら万引きの現行犯で捕まった中学生が親同伴で謝りに来て、親子共に涙ながらに反省の意を示すのでこちらも鬼ではないと警察への起訴を取り下げたら、その中学生がブログで「あの店チョロイ、泣き真似したらすぐ騙されてやんの、これからもバリバリ万引きしていくのでオナシャス」と
書いているのを見つけてしまった店主のような心境とでも申しましょうか・・・

 

何故そこまで執拗にユーザーを騙そうとするのか、私には理解出来ません。
こんな会社、さっさと潰れてください・・・

 

アニメと突き合わせていれば一目で見分けがつくレベルなのですが、左のハッチは中央のモールドが右のハッチと異なりますし、左右どちらも留め金はキットや説明書のようなハの字ではなく水平です。
まあこのキットを完成させられる人なら、その辺の改修も問題ないでしょうけど・・・

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後は設定と違うわけでは無いのですが、アニメだともっとヘッドライトが目立っていたので、あえてキットより二回り程大きくしています。

 

意外にも我が家でアニメ登場車種を初コンプしたアンツィオですが、P40もカルロベローチェも非常に難易度の高いキットなので、達成感は高いですね。

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アンチョビのフィギュアは例によって雑誌のおまけですが、材質が軟らかいPVCだと非常にキットと絡めやすいので、この仕様で車長セットとか出してほしいところです。