kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

西尾維新著「悲鳴伝」を読んで

この本自体は割と早くにkindle化されていたものの、続編がなかなかkindle化されなくて読みそびれていた一冊。

ようやく続編のkindle化が発表されて読むことが出来ました。

 

この本はいかにも西尾維新らしくてよいですね。
奇想天外な展開で、ぐいぐい読者を牽引していきます。
まさに「予想を裏切りつつ期待を裏切らない」ジェットコースター的な一冊です。

 

人類の三分の一が突然死亡したところからのスタート。
そして十三才の野球少年がヒーローとして祭り上げられていくお話です。

 

この十三才の野球少年も何か凄い特別な超能力がある訳でなく、体力的にはただの野球少年でしかないんですよ。

十三才らしく生活力も無くて、一人ではご飯の用意も出来ません。
口が達者でもないので口論で主導権もとれず、天才的な頭脳の持ち主という訳でもありません。
正義感もそれほどなく、かといって悪意が強いこともなく。性格もどちらかと言うと素直な方です。

 

そんなどこにでも居そうな少年が、小学生くらいの女の子を犬のように扱う女子高生と同居したり、
その女子高生の抱き枕になったりするお話です。
勿論、女子中学生も出てきますよ。

 

ホント西尾維新らしい、テンプレート的展開を揶揄するかのような物語なので、最近のライトノベル的展開には飽きてきたという人にはお勧めです。