kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

本棚が消えた理由

今週のお題「わたしの本棚」

 

本と言えば電子書籍が当たり前の今の世の中で、本「棚」なんて言われても今の若い人たちにはピンとこないかもしれません。
その昔、まだ本が紙で作られていた時代には、本を入れる為の棚というのがどこのご家庭にもあったのですよ。
形状的には食器棚のようなものから、カラーボックスのようなものまでいろいろありました。
あなたの家にあるごく普通の棚も、その昔は本棚だったのかもしれませんよ。

 

当然、本を売っている店にも本棚はあって、暑い季節になると店員が本棚に寝っ転がって涼む写真をネットにUPしては不衛生だと炎上するのが夏の風物詩のようなものでした。

今となっては紙の本なんて売ってるお店自体が存在しませんけどね・・・

 

さてこの本棚ですが、今の本好きな人達の家にそんなものは存在しません。
少なくとも、本を収納する目的で使うことはないでしょう。
本を月に十冊程度しか読まない今の私のような場合でも、一年で購入する本は百冊を軽く超えます。
本棚の横幅が六十㎝・奥行が二十㎝程度だとすると、文庫本で前後二列に収納したとしても一年間で一段は占有するのです。
五段くらいの本棚だと、十年で二つ必要になる訳ですね。
実際には文庫以外の本も買うし、雑誌なんかもあるしで、もっと棚が必要になります。

 

これでは本好きの人の部屋は本棚で埋まってしまうではないですか。

だから本好きな人達は電子書籍が普及するや、あっという間に乗り換えました。

これで月に何冊本を購入しても、本に埋もれて生活する必要が無くなるからです。
しかも昔読んだ本をもう一度読みたくなっても、ライブラリを検索すればあっという間に読み返すことができます。
物理的な本棚の場合、本が何処にあるかを探すのも一苦労ですからね。特に前後二列なんて収納していた場合には。

 

本を読みもしないのに飾るだけの見栄っ張りだけが、電子書籍が普及し始めてからも本棚なんて機能的でなくスペースを無駄にしかしない代物を愛用していましたが、それが「私は本を読むのでなく飾るのが好きなのです」とか、「私は本棚に収まる程度の量しか読んでません」などと、自分を馬鹿だと自己主張するだけだと気づいてしまったので、本棚に本を収納している人はほとんど見かけなくなりました。

 

我が家では本棚とはプラモを保管しておくスペースのことです。
プラモも後十年もすれば、データだけ買って自宅の3Dプリンタから出力なんて日が来るのかなぁ。