kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

いろいろと

ここのところ、いろいろ読んでいるもののいまいちパッとしない感じなので、シリーズものをまとめて感想。

 

和ヶ原聡司著「はたらく魔王さま!」16巻


前巻ほどの引き延ばし感はなかったものの、やっぱりやや冗長な感じ。
最近の展開はというと、話をどう畳むかは決まっていてそれに向けての準備期間な訳ですが、今回は必要な準備をあれこれするというお話なのでまだ話が進んでいる感じがするだけマシですが、どうも話のスケールとキャラの置かれている状況がマッチしていなくて、世界がどうのこうのという展開の中で晩御飯のおかずを真剣に悩んでるような状態なんですよね。
まあアニメの二期が決まるまで作者の都合で話を終わらせることは出来ないという事情があるのかもしれませんが、そろそろ引き延ばし展開はいいかげんにしてほしい感じです。

 

赤城大空著「下ネタという概念が存在しない退屈な世界○EX」


短編集とは言うものの、BDのおまけについてた小説にさらにおまけを付け足した体裁なので、特に目新しいものがあるという訳でもなく、まあキャラが好きなら買っておけというファンアイテムですね。
アニメの影響のおかげで今でも声優さんの声のイメージで読んじゃうのですが、会長のシーンでちょっと悲しくなる副作用が発生して心に隙間風が吹きすさびます・・・

 

西尾維新著「愚物語


既に完結したはずの化物語の続編がいつの間にかkindleで刊行されていたので購入。
さすがにこれはあかんわ・・・
ヒロインが異なる三話構成の短編集ですが、その二話の登場キャラがメタってるように一話目が駄目です。
長々と続けた物語シリーズをようやく終わらせたかと思ったら続編を書くことになって欝にでもなったのか、陰気な人間の後ろ向きな愚痴をただ延々と読まされるという陰鬱なお話に収録スペースの半分も費やしています。
お話自体は三頁で終わるような内容で、それをキャラの不幸語りで大幅に水増ししただけのお話です。
悲惨伝で主人公の即決な決断理由を長々と十数ページも解説してスピード感ぶち壊しにイラっと来た人には絶対にお勧めしません。
内容自体も酷いですが、三編とも結末もありません。
プロローグ的な感じで、「続きはWebで!」みたいな宣伝文句がないことが不思議なくらい中途半端に終わります。
評判が良ければ続けるつもりなのかもしれませんが、これはホントにあかんわ・・・