kindle沼日記

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施川ユウキ著「バーナード嬢曰く。」三巻をよんで

ふと気付いてしまったのですが、作中で町田さわ子って一度もバーナード嬢って自称してないですよね。

 

町田さわ子がバーナード嬢と自称しているというのは遠藤の証言しかありません。

漫画だと遠藤の回想シーンに一度だけバーナード嬢と自称するシーンが書かれていますが、アニメだと「自称しているらしい」と伝聞型で語られているだけです。

 

町田さわ子の性格なら、本気で自称したものは何度だって繰り返しそうじゃないですか。

あの子、恥とか反省するとかいう概念がなさそうだし、一度言いだしたらよほどのことがない限り引っ込めるとは思えません。
むしろ人から「町田さわ子」と呼ばれたら、「バーナード嬢」と訂正するくらいじゃないと不自然です。

つまり一度くらいは「バーナード嬢」と自称したかもしれませんが、それはその場のノリとかで本気ではなく、本人が忘れ去っているような些細なことでしかないのです。

 

遠藤はそれを執拗に覚えていて、そのせいでタイトルにまでなってしまったのです。

彼がそこまで「バーナード嬢」という名前にこだわるのは何故なのでしょうか?

きっと彼にしか理解出来ない複雑で迂遠な理由があるのでしょう・・・

この三巻では遠藤が幼少の頃からメンド臭い奴だったということが明らかになりますし、歪んだ人間について常識的な人間でしかない私があれこれ考えるのは時間の無駄なのかもしれません。

 

それにしても町田さわ子、もうかなり本を読んでますよね。
これなら既に読書家と名乗っても問題ないのでは・・・