西尾維新著「悲亡伝」を読んで
我らが英雄空々空の活躍を描くという名目のシリーズの最新刊ですね。
前巻まで続いていた四国ゲーム編と比べるとマシです。
前巻まで続いていた「話は思いつかないんだけど編集から催促が来ているので、一分で終わる出来事を三十頁以上かけてぐだぐだ説明してページを稼ごう」という四国ゲーム編と比べると相当マシです。
なんと言っても展開はとても速いです。
拍子抜けするほど速いです。
名探偵コナン的に説明すると、悲鳴が聞こえたので事件現場へ急ごうとしたら、全然知らない人がやってきて「私が犯人です」と自供して、まだ犯行現場すら見てないのにトリックをすらすら説明し始めるくらいのスピード感です。
探偵が事件現場につく前に、読者には知られていない情報を元に推理が完了するような話が好きな人にはお勧めです。
勿論、四国ゲーム編と同じく空々空はほとんど活躍しません。
メンバーが増えたので、そっちが優先です。
今回の一番の朗報は、後三冊で終了というのが明らかになったことでしょうか。
後三冊我慢するだけでいいんです。
一巻の悲鳴伝はホントに面白かったんですよ、空々空が主人公の続編が出たら必ず読もうと思うくらいに・・・