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kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

安房 直子著「童話集 白いおうむの森」を読んで

普段は読まないジャンルなのですが、kindleの日替わりセールの時に気になって購入したのです。

 

内容は昭和中期頃の日本的な雰囲気の童話なのですが、童話なのですが・・・
いわゆる童話的な教訓に結び付けられている訳でなく、明確な落ちがある訳でもなく、話の途中で徐々にフェードアウトしていく感じです。

 

雰囲気はとても引きつけられるのですが、それだけになんか突き放されたような寂寥感・・・

童話と言っても内容は大人向けで、昭和を知っている人なら尚良しという感じ。

引き込まれるというよりは、あちらの側に呼ばれてしまうという印象です。

 

不思議なことが起きて、特に説明もなく不思議なままに終わってしまうということでは、竹本泉さんと同じ芸風といいましょうか。
竹本泉さんとは雰囲気が真逆でもあるのですが・・・
むしろ北野勇作さんの方が近いですね。


日本昔話的に言うと、「吉作落とし」の系統で、吉作が飛び降りても助かるんじゃないかなと思ってる所で話が終わる感じ。
明確な悲劇じゃないけど、かなりやるせない話が多いです。
ホラーやダークファンタジー系のノベライズゲームの序章みたいな感じ。

 

それぞれの話は短いので、普通のお菓子にはもう飽きて、たまにはビターチョコレートが食べたいという気分の時に気分転換に読むのがいいかも。

お勧めはしないけど、読んだ人の率直な感想は聞きたい気分。
間違っても気力が下がってるときには読んじゃ駄目ですよ。