「ひるね姫」を見てきました
「ひるね姫」を見てきたんですよ。
正直に言いますと、いろいろと失敗した感が押し寄せてくる映画でした・・・
ます初めの大きな失敗はタイトルと宣伝でしょうか。
タイトルとか宣伝からはほんわかとした日常ファンタジー的なイメージですが、実際にはおっさんが大活躍するレトロ風ロボアクションでしたよ・・・
ロボもおっさんも悪くはないのですが・・・このタイトルと宣伝に釣られて見に来た層を取り込めるほど突き抜けてもいなかったのが残念なところ・・・
次の失敗点は話が夢と現実を行き来するやや複雑な構造のせいか、ストーリー自体は分かりやすく単純に作られている点でしょうか。
ストーリーが単調というよりは、悪役が分かりやすいくらい単旬にただの悪いやつというのが駄目だったと思います。
いろいろな要素を詰め込みつつ手堅くまとまってはいるのですが、どこにも突き抜けていないので気の抜けたサイダーみたいな感じなんですね。
スポンサーからサマーウォーズみたいな全年齢対応の家族ものを注文されて、スタッフが自分の好みを折り込みつつそれっぽく仕立て上げた感じ。
悪くはないんですが、ここが凄いと人に薦めるところもないというか・・・
そもそもヒロインのココネ自体にもその父親にも解決すべき問題はなくて、単に悪者がちょっかいかけてきただけですからね・・・
そんな状況で家族愛とか言われてもあまり感動はしないですよね。
せめてココネを母親が恋しい十歳くらいの年頃にして、夢が現実に影響を与えないようにして、子連れをメインの客層として作っていれば「平成のラピュタ」くらいには言われたかも・・・
いろいろと惜しい映画でした。
悪くはないので、無難な映画を見たいという人なら見に行ってもいいかも・・・