「BLAME!(ブラム)」を見てきました
「BLAME!(ブラム)」を見てきたんですよ
実は私、アフタヌーンは創刊号から「大きく振りかぶって」が連載される頃まで読んでいたのです。
BLAME! も当然読んでいたのですが、ストーリーなんて覚えていなくて・・・
黒衣の中二病的なデザインの無口な主人公が、無人の宇宙ステーション的な構造物の中を不気味なアンドロイド的な敵と戦いながら進んでいくという感じで、そもそもストーリーらしいストーリーが無かったんですよね。
なぜそんな漫画を今頃アニメ化するんだと、不思議になって見に行った訳です。
なにせ寄生獣とかと同じ頃の漫画ですからね、懐かしい・・・
公開から一週間立っているのに満員に近くて、しかも殆どが若いお客でした。
あっというまに懐かしむ気分が吹っ飛ぶ布陣です。
いったいどうなっているの?
結論から言うと、とても面白いアクション映画でした。
途中、ちょっとアクションが少なくてダレ気味ですが、終盤の重低音の効いたアクションシーンは映画館で見る価値があると思います。
ただこれがBLAME!かと言われると、キャラと設定とエッセンスだけはうまく活かした別物という感じ。
そもそも主人公の登場が遅いし、舞台も村中心だし・・・
なんだか村人達を中心とした貴種流離譚になっているんですよね。
おそらく「シドニアの騎士」が流行ったので、作者のネームバリューを利用して過去作をハリウッド的な話に仕立て直したというところなのでしょう。
それが悪いとは言いませんが、元の乾いたロードムービー的な雰囲気を期待してはいけないという感じ。
でもシボもサナカンもイメージ通りだったし、そもそも元の話を映画にするのも難しいし、原作に対するリスペクト感は溢れているので、嫌な感じはありません。
むしろこーゆーやり方もアリかなという感じ。
SFが好きなら見に行って後悔しない映画だと思います。