kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

電子書籍

フィリップ・K・ディック著 浅倉 久志訳「ユービック」を読んで

「バーナード嬢曰く。」で神林しおりが裏表紙のあらすじで酷いネタばれをしていると憤慨していた本。 電子書籍ならそんなネタばれを踏む必要がないので購読しました。 内容は・・・まあディックですね。実は私は、かつてブレードランナーを見た後に「アンド…

施川ユウキ著「バーナード嬢曰く。」三巻をよんで

ふと気付いてしまったのですが、作中で町田さわ子って一度もバーナード嬢って自称してないですよね。 町田さわ子がバーナード嬢と自称しているというのは遠藤の証言しかありません。 漫画だと遠藤の回想シーンに一度だけバーナード嬢と自称するシーンが書か…

手代木正太著「魔法医師の診療記録」を読んで

水嶋ヒロの「KAGEROU」を熱く語ることには定評のある「バーナード嬢曰く。」ですが、その登場人物の神林しおりによる「KAGEROU」評にはいたく共感したのですよ。 「日本語としては間違ってないはずなんだけど、比喩や言い回しや一文の長さやいろいろな部分が…

春野友矢著「ディーふらぐ! 11巻」を読んで

月刊連載なので仕方ないですが、久しぶりの新刊です。 内容はいつも通りというか、いつもよりは積み上げ度がちょっと足りない模様。十回くらい読み返してみましたが、今回は「コレはアレのことか」と後で気づくようなネタは少なめ。むしろテキサスチャーシュ…

ジョージ・オーウェル著「1984年」を読んで

「バーナード嬢曰く。」を読んで、そー言えば「1984年」をちゃんと読んだか自信がなかったことに気づいたのですよ。 それでkindleで検索してみたら、新訳版かつ黒を基調としたかっこいい表紙!これは神林しおりの教えに基づいて、ちゃんと読むしかありません…

西尾維新著「非録伝」を読んで

悲痛伝から長々と、ひたすら長々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々と続いた物語がようやく終わりました。 やっと終ってくれました。 一巻目に当たる悲鳴伝は次から次へととんでもない展開で物語が進行して、一冊なのに1クールのアニメじゃ尺が足りない…

施川ユウキ著「バーナード嬢曰く。」を読んで

一巻が kindle の unlimited になっていたのでアニメ放送分だけ読んでみようと思ったら、そのまま読み進めて二巻まで買ってしまいました。 これは面白いですよ!基本的に本のネタですが、特に中身を知っていなくても大丈夫。有名な本のタイトルだけ知ってる…

いろいろと

ここのところ個人的に悪くはないけど良いとも断言できない本が多かったので、まとめて紹介。 竹内真著「図書室のキリギリス」 高校の図書館で起こる日常ミステリーという触れ込みで読みだしたら、主人公がサイコメトラーのファンタジー物だった罠・・・そし…

田中ロミオ著「人類は衰退しました 未確認生物スペシャル」を読んで

久しぶりのシリーズ新刊。 完結してから二冊目・・・というと何だか時空の歪みを感じる表現ですが、番外編という位置づけなのでしょうか? 短編集ですが書かれている内容的には完結後の話と解釈できるものがほとんどなので、普通にシリーズ続編的な感覚で読…

アニメ化希望

また角川がセールをやっているということで、何かないかと物色していたら竹本泉さんの「よみきりもの」が来てるじゃないですか! しかも電子書籍版の描きおろし付きですよ。 こーゆーことをしてくれると、喜んで買い替えできますね。 さらに「よみきりものの…

西尾維新著「撫物語」を読んで

これはよいですね、「業物語」より作者のやる気がUPしてる感じ。 物語シリーズのファイナルシーズンが完結して、「愚物語」から始まった蛇足シーズンですが、今まではアララギハーレムの中から三人ずつ短編が収録されているせいか中途半端な印象でしたが、今…

西尾維新著「業物語」を読んで

前巻の「愚物語」があまりにもアレだったんで次を読むのをどうしようか躊躇ったのですが、最後に読んだ物語シリーズがアレのままというのも残念過ぎるので読むことにしました。 読んだ後の感想としては、「愚物語」より遙かに面白いです。どれくらい面白いか…

大塚ひかり著「本当はひどかった昔の日本」を読んで

ちょいと面白そうだったので読んでみたのですよ。 私は「昔は良かった」という人を信用していないんですよね。だって私の知る限り、今の日本より過ごしやすいところなんてありませんよ。 私が子供の頃なんてクーラーはまだ一般家庭に普及していなかったし、…

西尾維新著「非業伝」を読んで

悲鳴伝から続くシリーズの五冊目ですね。 四冊目でいろいろ片づけに入って、次でまとめに入るのかと思ったらまさかの寄り道編。呆れたことに主人公がほとんど出てきません。正直、かなりきついっス。いろいろな意味できついっス。 悲鳴伝は分厚くとも話がサ…

北野勇作著「きつねのつき」を読んで

映画「君の名は。」を見た後、無性に北野勇作さんの「昔、火星のあった場所」を読み直したくなったのですが、kindleストアで検索しても出てこなかったので代わりにこちらを購入。 こちらを読むのは初めてなのですが、中身はいつもの北野勇作ですね。主人公が…

「君の名は。 Another Side:Earthbound 」を読んで

映画の「君の名は。」が良かったので、小説版の「君の名は。」と「君の名は。 Another Side:Earthbound 」を読んだのですよ。 「君の名は。」の方は監督が自ら書き下ろしているだけに、内容的には映画とほんど変わらないですね。映画を見た後で細かく復習し…

いろいろと

ここのところ、いろいろ読んでいるもののいまいちパッとしない感じなので、シリーズものをまとめて感想。 和ヶ原聡司著「はたらく魔王さま!」16巻 前巻ほどの引き延ばし感はなかったものの、やっぱりやや冗長な感じ。最近の展開はというと、話をどう畳むか…

西尾維新著「悲報伝」を読んで

悲鳴伝から作者の好き勝手にやっていたこのシリーズですが、ここで悲しいお知らせです。 方針になんらかの方向転換があったのか、作者の性癖全快な展開から露骨なサービスシーンの乱舞へ切り替わっています。 つまり、裸祭りです。 女子中学生や女子高生が太…

「昭和な街角 火浦功作品集」を読んで

ちょうど読んでた本を読み終わったので、予定通り「昭和な街角 火浦功作品集」を読んだのですよ。 Kindle Unlimitedで良かった、とても良かった・・・ 流石にこれを定価で買うと凹みます・・・ 内容は良くも悪くも火浦功です。と言うか、悪い方の火浦功です…

限界を超えたkindle

ついにアマゾンの電子書籍読み放題サービスであるKindle Unlimitedが日本でも始まりましたね。 それにしてもKindle Unlimitedって名前がやけにかっこいいです。なんと言いますか、「俺はまだ本気出して無かったんだぜ」的な、Unlimitedにすると突然kindle端…

水木しげる著「ねぼけ人生」を読んで

kindleの日替わりセールになってた時に購入していたのをようやく読了。 水木さんの幼少期から有名になって忙しくなった頃までを綴ったエッセイですが、いやはやタイトルに反して凄い壮絶な人生ですね。 どこら辺が壮絶かというと、とにかく人が死にます。ラ…

西尾維新著「悲惨伝」を読んで

悲鳴伝から続くシリーズ三作目ですが・・・ 今回はかなり悲惨ですね。物語の中身がというより、作者の症状の方が・・・ たまに西尾維新さんのことをロリコンだと思っている人がいますが、私はそれは違うと思うのですよ。 世間でロリコンとレッテル貼られてる…

榎宮祐著「ノーゲーム・ノーライフ」を読んで

随分前にkindleのセールで6巻までの合本を購入したまま放置していたのですが、積んでる合本系の中では一番巻数が少ないので読み始めたついでに、現在発売されている8巻まですべて読みました。 内容的には異世界転生ものみたいな感じですが、舞台となるのが…

西尾維新著「悲痛伝」を読んで

西尾維新さんの悲鳴伝の続編なのですが・・・ 内容はもう悲痛ですね。 どの辺が悲痛かと言うと、齢十三歳の我らがヒーロー空々空が女子中学生の脚で踏まれたものを食べて「美味い」と言ったり、その子の来ているロリータファッションを脱がして自分で着込ん…

西尾維新著「悲鳴伝」を読んで

この本自体は割と早くにkindle化されていたものの、続編がなかなかkindle化されなくて読みそびれていた一冊。 ようやく続編のkindle化が発表されて読むことが出来ました。 この本はいかにも西尾維新らしくてよいですね。奇想天外な展開で、ぐいぐい読者を牽…

西尾維新著「人類最強の初恋」を読んで

いやはや、感慨深いものですね。 皆さんは西尾維新という小説家をご存じでしょうか。本と言えば電子書籍、それもkindleのことと言っても過言ではない今の世の中では、例え知っていても西尾維新という作家はあまり本を出さない人という認識だったに違いありま…

米原万里著「オリガ・モリソヴナの反語法」を読んで

kindleの日替わりセールで安かったので買ったのですよ。 内容的には同じ著者の「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」とけっこうかぶってますね。あっちがかつての同級生を探す話で、こっちがかつての恩師の過去を調べる話です。どちらも調査とチェコのソビエト学…

石川博品著「後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール」を読んで

石川博品熱が収まらなくなって、また石川博品作品を購入 私が今までこれを買わなかった理由は、スーパーダッシュ文庫だったからです。私はかつて新規レーベルが出た時は片っぱしから買っていたのですが、その時に読んだものがことごとくハズレだったりすると…

石川博品著「アクマノツマ」を読んで

kindleで普通に購入してから気づいたんですが、コレは出版社から出たものじゃなくて同人誌なんですね。 普通なら一般流通しなかった本が、ボタン一つで読めるようになるなんてホントいい時代になったものです。 作者の石川博品さんと言えば耳刈ネルリシリー…

武良布枝著「ゲゲゲの女房」を読んで

今さらですが、kindleで安くなっていたので買っていたのを読了。 私はアニメのゲゲゲの鬼太郎の三期が直撃となる世代なのですが、水木しげるさんの原体験というと父親が何処かから貰って来たバックベアードやら世界の妖怪がイラスト付きで解説されている本で…