kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

放射能って?

前にも言いましたが、セールの時に吸血鬼ハンターDを懐かしさのあまり購入したのです。

実はずっとシリーズが続いてるなんて知らなくて、

懐かしいとは言いつつ読んだことのあるのは7巻目までだったりするのですが・・・ だって朝日ソノラマ文庫を取り扱う本屋なんて元々少なかったし、

多分角川スニーカー文庫が出始めた頃から減り始めて、

電撃文庫が出る頃には町の本屋さんではほぼ絶滅状態だったんですよ。

棚の広さは変わらずレーベルが増え続けりゃそうなるのも仕方ありませんが・・・

当時は私も中高生なので、大きな駅付近にしかない広い書店なんて、

往復の交通費だけで文庫が一冊買えてしまいますからそうは行けません。

  

今と違ってネット通販もない時代だし、それどころかネットすらないので、
本屋の新刊コーナーが重要な情報源だったんです。

そこに並ばなきゃ存在にすら気づきませんよ。

大学はどちらかと言うと地方的なところに進学したので、

でかい本屋でもあまり品揃えはよくなかったし

就職して都会に戻ってきた頃には出版元が消滅してました・・・

そんな訳でセールの時に揃えたDを合間合間に一巻から読んでいるんですが、

二十年以上経っているので懐かしいというよりは新鮮です。

  

で、Dの本筋とはまったく関係ないんですが、

物語中にさらりと放射能除去薬なんて便利なものが出てくるんですよ。

それが昨日読んだ「僕と日本が震えた日」の放射線の話とオーバーラップして
ちょっと放射能という言葉について今更ながら語ってみたくなったのです。

 

Dに出てくる放射能除去薬ってヤマトがイスカンダルから持ってきた 放射能除去装置と似たようなイメージで描かれていると思うんですよね。

なんとなく放射能と呼ばれる毒的なものが存在していて、それを他の物質で中和するような感じ。

中学生だった頃の私も違和感なく読んでいた訳ですから、それが当時の一般的なとらえ方だと思います。

まあ当時はまだネットなんて便利なものもなかったし、大学への進学率も5割切ってる頃なので専門的な知識へアクセスする手段が限られてので、 中高生向けのエンタメ分野なら仕方ないですよね。

私自身、ちゃんと放射線の知識を身に着けたのは大学でしたから。

 

放射能というのは厳密には原子が放射線を発生させる能力のことなので、ゲーム的に表現するならセシウムは放射能というアビリティを持っている訳ですね。

逆に言うと放射能アビリティを持っているのが放射性物質です。

この放射能アビリティは常時発揮するタイプじゃなく、一回使うと消滅するタイプで、セシウムは放射線を一度発生させるとアビリティを失っちゃうんです。

って言うかセシウムじゃないものに転職させられるんですけどね。

なので放射能というよりは原子崩壊って呼ぶほうが分かりやすいですね。

 

放射能除去って言葉どおりに解釈すると原子の持つ固有アビリティを無くしてしまう訳なんですが、これ具体的にどんなことをするのか私にはさっぱりイメージできません。放射性物質を発見すると放射線を遮蔽する膜的なもので覆っちゃうナノマシンみたいなものかも知れませんが、それだと放射線遮蔽になっちゃうし・・・

まあヤマトはワープなんて超科学が存在する世界だし、 Dだと魔術も妖術も超能力もアリなとこだから原子の固有能力封印くらい出来るのかもしれませんが・・・

ぶっちゃけDなら刀で原子核切っても違和感ないですからね。

ただ作り手はそこまで考えて描いてるわけじゃないはず。

 やっぱり毒的な物質を中和するイメージじゃないですかね。

ただ未だにこのイメージで放射線のことを捉えている人がけっこういる気がします。