kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

ガンバの冒険

関西では毎朝子供向けに懐かしいアニメを放映している訳ですが、懐かしすぎてついつい見てしまうものがある訳です。「ガンバの冒険」もその一つで、ようやく録画を全部消化しました。

懐かしいといいつつ、実は見たこと無かったんですよ。周りには見てた連中がちょこちょこいて、話だけはある程度知ってたんですが、いい機会なのできちんと見ておこうと・・・

 

ガンバの冒険」はねずみ達を主役にした一見牧歌的な冒険物なんですが、戦争からの復興の頃の雰囲気が色濃くて、内容がけっこうシビアなのでトラウマになってる人も多いと思います。イタチのノロイが凄く残酷なキャラで、最近だと「進撃の巨人」の巨人達のごとくただひたすらねずみ達を滅ぼす為の存在なんですよね。自然の摂理でねずみを食べる為でなく、ねずみに何か恨みがある訳でもなく、ひたすらにねずみを滅ぼしたいだけなんです。しかもねずみ達と会話することが可能で、けっこうな策略家でもあるので追い詰められるねずみ達はホントに哀れです。ここまで直接的な悪意をぶつけられたら、ねずみに感情移入してる子供達のトラウマになるのもしかたありません。そりゃ見てる子供達の心にも大きな傷を残す訳です。

でもこのアニメの酷いところはそれだけじゃないんですよ。

追い詰められるねずみ達に、あまり同情できないことが多かったりするんです。ぶっちゃけ自分勝手で嫌な奴等が多いんですよ。例えばノロイの策略でねずみ達の食料が無くなった時、ノロイは食料を分けると言ってねずみ達を誘い出そうとするんですね。あからさまな罠なので、ガンバは当然拒否しようとするんですが、罠じゃないかもしれないから行くべきだと主張するねずみも居るんです。それだけなら別にいいんですが、そいつらは食料を調達するのはリーダーの役目なんだから、ガンバ達が行くべきだと主張するんですよ。自分達は安全な場所に居て、他の連中に危険なことをさせようというねずみが多数派だったりするんです。

そんな連中を守る為にガンバは命がけで闘う訳です。物凄く理不尽な話ですよね。トラウマどころか、小さい頃にこんなの見たら人間不信になりそうです。

子供番組にこーゆーのをちょくちょく混ぜてくるので、日本は油断が出来ないんですよね。こんなの見て育ってたら、そりゃ進撃の巨人とかまどかマギカみたいなのがどんどん作られちゃうのも納得です。残酷な運命に立ち向かう系の物語が好きなら是非見ておいたほうがいいと思います。

 

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