kindle沼日記

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環境問題とか

今週の池上さんの解説塾は環境問題ですか。あれはいろいろと悩ましいですね。

地球温暖化に関しては諸説いろいろありますし、仮に温室効果が原因としてもデメリットだけでなくメリットだってある訳です。東北で雪が少なくなったというのは多くの人にとってよいことでしょう。
そもそも氷河期から比べたら今なんかむちやくちゃに温暖化したわけだし、氷河期が終わったのが人間による環境破壊とは関係ない以上、温室効果が原因だと決め付けるのは科学的な態度ではありません。

 

ただ日本で歴史に残ってるだけでも千年以上似たような気候で暮らしてきてそのノウハウが蓄積されている訳で、むやみに気候が変わったら困るというのも、その原因らしきものがあるなら早いうちに対処しようというのも気持ちは分かります。協力しろというのなら、出来る範囲で協力いたしますよ。

ただ私はその辺に関してはかなり楽観的です。なぜなら三十年前の日本を実際に知っているからです。


あれは酷いところでした。
自動車からはもうもうと排気ガスが出て遠くが霞み、川はヘドロが溜まって異臭を発していました。さらにその三十年前というと、魚を食べては水銀中毒になり、大気汚染でぜんそくになるような国でした。そこらじゅうに人があふれて、目につく森林を次から次へと切り倒し川を汚して海を汚染してました。
人は人を憎み、最新の教育を受けているはずの大学生が互いに殺し合い、新興宗教家がテロリストとして社会を滅ぼそうとしていました。

あの時代を「美しい日本」とか呼ぶ愚かな政治屋もいるようですが、今から思うと狂気の時代、暗黒社会ですよ。

実際、私も若い頃はこのまま人間が欲望に任せてなにもかも破壊しつくす前になんらかの手を撃つべき・・・具体的には人間を滅ぼした方がいいんじゃないかと思ったことが何度かあります。ある情報を知らなければ、そんな考えに今も取り付かれていたかもしれません。

 

その情報が少子化でした。先進国は軒並み人口が減少しつつある、日本もどんどん人口が減る、そんな素晴らしい情報を知って、私はしばらく様子を見ることにしたのです。

 

人が自然を切り崩す一番の理由は人口が多いからです。人口が増え続ければ住む場所も食べるものも着るものも必要だし、寒さ暑さを緩和する為に電気も多く必要です。人口の増加と共に多くの森を切り開いて農地にして、山を崩して資源を掘って、海を埋め立てて、その結果が地球温暖化という訳ですよ。ところが誰に言われたわけでもなく、裕福になった国から人口が平和裏に減っている。人が減れば必要な物資もエネルギーも減りますから、環境への負荷も当然減ります。

 

実際、今の日本ときたらとても奇麗じゃないですか。
この二十年でいろいろなものを取り戻して、公害に苦しんでいる人もほとんどいないじゃないですか。人口が減ったせいで、無謀な宅地開発なんてあまり見かけなくなったじゃないですか。


ならば今公害を垂れ流している国も、そのうちこちら側にくるでしょう。いつまでも今と同じ状況が続く訳が無く、全体的に見るとゆっくりではありますが良い方向へ向かっている訳ですから、無闇に不安になる必要はないでしょう。

自分に出来る範囲で頑張りつつ、ゆったりと構えていればよいかと思うのです。