kindle沼日記

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大阪市ゴミ物語

すごいのです!

何がすごいって、ゴミの収集日がアプリで分かるようになったのです。

 

今時その程度のことはどこの自治体でもやっているなんて呆れた方は、大阪市というところを知らなさすぎるとしか言いようがありません。これがどれほど大阪市にとって画期的なことなのか、説明せざるをえないでしょう。

 

あれはもう十年程前のことになるでしょうか。

人が多すぎてもはや都市として機能しなくなっている東京に辟易して、大阪に引っ越そうとしていた時です。もう住居を選び引越しの日取りも決めた私は、引越しする地域のゴミの日を調べようと思ったのですよ。

だから私は区役所に電話をかけたのです。

 

なぜ電話なのか?

その頃、どこの自治体もホームページを公開しており大阪市も例外ではありません。ならばそこを見ればいいじゃんと思うあなた、だからあなたは大阪市というものを分かっていないと言われるのです。

当時、大阪市のホームページの何処を探しても、ゴミ収集日の情報はありませんでした。仕方がないのでお問い合わせ窓口に電話したのです。

 

電話に出たのは、壮年っぽい男性でした。

以下、そのやり取りを

「ゴミの収集日はいつでしょうか?」

「私はしりません」

「じゃあ何処に問い合わせればよいのでしょうか」

「私にはわかりません」

「誰か分かる人はいませんか」

「収集業者に問い合わせればわかるかも」

「じゃあ業者の連絡先を教えてください」

「私はしりません」

「・・・」

もうね、どうしろと・・・

 

まあでも何処にでも駄目な奴なんて居るものです。たまたま馬鹿な職員に当たったからといって落胆してはいけません。

私は時間をあけて、再度電話をしました。次に出てきたのは若そうな女性の声。とりあえず同じ人でなくて一安心した私は、もう一度同じ質問をしました。

・・・

そしてほぼ同じ対応を受けました・・・

最後に「ゴミ収集の質問ってないんですか」と聞いて見ると「この時期は週に何回かありますね」という答えが悪びれもせずに帰ってきて、私は受話器を叩き割る勢いで電話を切りました。

結局、仲介した不動産屋を通じて大家さんからゴミ収集日を教えてもらいましたが、区役所のお役所仕事ぶりにはあきれ返るばかりでした。

 

そんな大阪市が、いまやアプリでゴミの日を教えてくれるんですよ。

ホームページに書いておくだけ、あるいは電話での問い合わせにメモで答えるだけでよい仕事すらしなかった大阪市の職員様が、わざわざ愚鈍な一般市民の為にアプリを用意してくださったのです。

変れば変るものですね。

 

最近では市営地下鉄の品揃えの悪かったキオスクがコンビニに変り、いくつかの駅ではホームドアも設置され、防災マップも配布されるようになりました。

どんどん住みやすくなっている訳ですが、その為には当然金が使われています。それまで市民の為には使われていなかったお金が、今や市民の為に使われているのです。そしてそれまでそのお金を使っていた人達が、市民の為にお金を使うような政治は続けるなと叫んでいる訳ですね。二重行政を続けて、無駄金を前みたいに着服させろと。

もうすぐ住民投票

その結果がどうなるのか、楽しみであり不安でもある今日この頃。