kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

志村貴子著「青い花」を読んで

kindleで前半部分がお安くなっていたのでとりあえず1巻を買って読み始めて、そのまま8巻全部読み終わりました。電子書籍は読みたい時にすぐ買えちゃうので恐ろしいですね。

 

内容は凄く面白かったけど、とてもつまらなかったです。

 

もともと私は作者のシンプルな画風が気になっていて、それで1巻を買ってみたのですよ。
そしたらキャラの大半が元気に動き回ってて、その雰囲気に後押しされて一気に最後まで読みました。
ええ、大半は元気に動き回ってて楽しいんですよ。
ただ一部のキャラというか、ぶっちゃけ主人公の万城目ふみは受け入れることが出来なかったです・・・

 

この漫画は同性愛がテーマらしいですが、私個人としてはその辺は割とどうでもいいです。
面白ければそれでいいし、美しければそれでいいというのもアリです。
ただね、この漫画に関してはいけませんわ・・・
ヒロインのふみを筆頭に、この漫画で同性愛を患っている連中はやたら湿っぽいんですよ。
状況を楽しんでないというか、苦しんでいることがほとんどで、もうそんなに楽しくないなら辞めちゃえよと言いたくなります。
まあ苦しいからと言って辞められないのが恋なのかもしれませんが、ふみの恋心のせいで周辺が悪くなりすぎる・・・

挙句の果てに初めは元気に周囲を引っ張っていたもう一人のヒロインのあーちゃんでさえ、同性愛を患ってからは湿っぽくなるし、挙句の果てには自分の恋心を呪いと言っちゃう始末。

 

そんなに受け入れられないなら読むなよと言われちゃうかもしれませんが、同性愛を患っていないキャラはとても元気で見てて楽しいんですよ、ホント。
脇役ではありますが、同級生のポンちゃんとかやっさんとかモギーとか最高に可愛いです。
特に電子書籍の最終刊にはポンちゃんのサブストーリーがおまけに付くと知って、その瞬間にまとめ買いのボタンを押しました。
kindleのまとめ買いは持ってる本を自動的に弾いてくれるのでとても便利ですね。

 

恋愛という意味では、モギーだって立派に恋する乙女だったんですが、こちらは同性愛でないせいか凄く幸せそうな感じで、そっちをメインで読みたかったくらい。
いや実際モギーの恋も大変だったと思うんですよ。
相手は友達の兄で、しかも高校生になった妹の布団に潜りこむような気持の悪い変態。妹が出かける度についてまわっちゃう過干渉なストーカー気質です。
友達のお兄さんに恋をしたというだけなら少女漫画らしいですが、モギーと出会った理由すら彼が妹に付きまとっていたからですからね。
さらに友人達はずうずうしくてズカズカ干渉してくるし、親達も積極的に関わってくるし・・・


モギーはもう立派にラブコメのヒロインしてると思うんですよ。
妹である友達からは物好きだと呆れられ、同級生のやっさんやポンちゃんからはひがまれて、それでもめげずに彼氏の妹好きを矯正して真人間にしていくモギーの苦難の道を読みたい!

 

志村さんには是非ともドタバタなラブコメも描いてほしいです。
湿っぽくなければ同性愛でも別にいいんですけど、周りが不幸になっていく呪いみたいな話はもうノーサンキューです・・・