kindle沼日記

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「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を見てきました

今さらなんですが、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を見てきました。

どうせならあの席が揺れるとかいうやつで見たかったんですが、どうにも時間が合わなかったりよい席が取れなかったりで、しびれを切らして2Dの字幕版を見にいっちやいました。

 

最近の若い皆さんはスターウォーズがどれだけ凄い作品だったかということを実感できていないでしょう。我々の世代にすらそのことを忘れている連中がいるくらいですからね・・・


はっきり言って、時代はスターウォーズ前の世界と後の世界でわかれています。
スターウォーズの後の世界では、スターウォーズがあることが当たり前になっているのでその凄さが実感できないんですね。今の若い世代がスマフォやインターネットなんかの通信網がない生活を実感できないようなものです。

スターウォーズの前と後では、リアルという概念が全然違うんですよ。
スターウォーズ以前は、リアルというのは今の生活の延長ということでした。
その頃のSFを引っ張っていたのはイギリスで、サンダーバードとか謎の円盤UFOがリアルなSFの代表でしょうか。そこに出てくるメカは斬新なデザインではあるものの、実際に存在する機械とそれほど乖離しているものではありませんでした。

サンダーバードを知らない現代人にそのメカを見せても、だいたいメカの目的は分かるでしょ。サンダーバード2号が採掘メカと思う人はいないだろうし、ジェットモグラが宇宙船だと思うこともないでしょう。現実の延長で完全な嘘でないことがリアルだったんです。

 

ところがスターウォーズですよ。
ミレニアム・ファルコンとかタイ・ファイターが空を飛ぶって初見でどれだけの人が納得できますか。
R2D2C3POの統一感のないデザインはどうでしょうか。
どんな風に進化したか想像もつかない多種多様な宇宙人達がどんな理由で共存できるんですか。
銃が存在している世界で、チャンバラなんてやりますか。
もうね、設定とデザインだけ見たら三流以下ですよ、詰め込み過ぎで完全に破たんしています。

でもそれを凄い時間とお金と才能をかけて、見た目に破たんなく再現しちゃったんです。


ミレニアム・ファルコンもタイ・ファイターも実際に空を飛んでるんですから、あんなのが空を飛ぶ訳がないって否定しても仕方がないじゃないですか。
R2D2C3POも多種多様な宇宙人も実際に居るんだから、そうなる理由がどこかにあったんですよ。
銃があってもジェダイの方が強かったのは見ててわかったでしょ。

普通なら絶対にあり得ないことを、理屈でなら全く認められないことを、凄いクオリティの映像という暴力でぶん殴って受け入れさせたのがスターウォーズなのです。どんなものでもやり方次第でリアルだと感じさせることができると大々的に証明してしまったのですね。
それが世界中のクリエイターの意識を変えちゃったんです。
日本でも所詮巨大ロボットアニメなんて子供騙しと思っていた人達が、巨大ロボットが実在する状況を真剣に考え直して生まれたのがガンダムでした。
ちょっと影響を受けすぎて、アムロ=ルークになっちゃいましたが・・・


私も最近のアニメ見てて「設定が・・・」とよく言いますが、そんなことを言われてしまうのはそもそも映像の流れから受け取る第一印象が残念なのであり、その理由づけを設定に求めているだけなのです。設定以外の部分が頑張っていれば、「設定が・・・」なんて言われません。

 

そんなスターウォーズですが、ストーリーの方はお世辞にも凄いものじゃなかったんですよね。
あの世界観が凄過ぎたのであって、お話の方は当時から賛否両論でした。
お話もアレなんですが、たまに出てくるかっこいいデザインの敵がかっこ良く活躍することもあまりないんですよね。ボバ・フェット、お前だよ、お前。


そんな訳であの世界観が存在することが当たり前になっちゃったスターウォーズ後の時代では、スターウォーズの続編自体が苦戦するという悲しい状況になっちゃっていたのです・・・

だからいつの間にか私もスターウォーズの続編には期待しなくなっていたんです。
そんな私からすると、今回の続編はけっこうよく感じました。
飽きさせない展開が用意されているので、ご都合主義だと感じる場面は多くても退屈になることはないでしょう。
BB8も可愛かったし・・・

 

問題はBB8のプラモがR2D2とセットということなんですよね。
R2D2は既にR5D4とセットで出たの買ってるし、二つもいらないからなぁ・・・