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kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

武良布枝著「ゲゲゲの女房」を読んで

今さらですが、kindleで安くなっていたので買っていたのを読了。

 

私はアニメのゲゲゲの鬼太郎の三期が直撃となる世代なのですが、水木しげるさんの原体験というと父親が何処かから貰って来たバックベアードやら世界の妖怪がイラスト付きで解説されている本でした。特に東南アジア系の妖怪が恐ろしく、おどろおどろしいイラストが幼心にけっこうなトラウマになったのです・・・

本書の中でも水木さんが少年誌に作品を掲載する時に絵柄を可愛らしくしたというエピソードが書かれていますが、そりゃそうだよね・・・

まだ未熟な子供には水木さんの本気の絵に耐性ないですから・・・

 

私はこれのドラマ化された時もスルーしていたのですが、何故かというとこの手の過去話は生存者バイアス的なものもあって、ただでさえ過去が美化されがちなのに、ドラマではこれでもかという程に美化されちゃいますからね。
出演者に美男美女が揃っているところで現実感がなさすぎて感覚的にアウトです。
アニメくらい現実離れしてると逆に受け入れられるんですけどね・・・

 

実際、作者も貧乏な時代を苦しい時はあったけど今になってはいい思い出的に書いていますが、本書では大らかに書かれてる水木さんが寝る間も惜しんで頑張ってでも絶対に戻りたくないと思っていたことから、貧乏だった時代がどれ程辛かったかは想像できるというものです。
後は仮面ライダーとかテレビの話題は出てもゴジラとかの映画を見に行く話が出てこないとことか、
ホントに切り詰めて生活していたんだろうなぁと・・・

 

時代が進むにつれて妖怪がいなくなったとの感想も書かれていますが、それは作者や水木さんが成長して視点が変わっただけだと思います。
都市部には都市に適した形で、いろいろな妖怪が住んでいるものですからね。
裕福になっていろいろな情報に触れることが出来るようになって、新しい時代に新しく生まれた妖怪へ気づく余裕がなくなっただけなのでしょう。

 

私がこの本で一番共感できたのは、それまで1/1000で集めていた軍艦のプラモを1/700に切り替えるくだりです。精密さでいくと、そりゃ1/1000じゃ厳しいですよね。
それでもバンダイなら、今のバンダイの技術なら1/1000で当時の1/700より精密なキットを出せると思うのですよ。
バンダイもそろそろスケールものをバンバン出してくれないですかね・・・