kindle沼日記

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「君の名は。 Another Side:Earthbound 」を読んで

映画の「君の名は。」が良かったので、小説版の「君の名は。」と「君の名は。 Another Side:Earthbound 」を読んだのですよ。

 

君の名は。」の方は監督が自ら書き下ろしているだけに、内容的には映画とほんど変わらないですね。
映画を見た後で細かく復習したいという人や、映画を見る余裕はないけど内容を知りたいという人向けです。

 

君の名は。 Another Side:Earthbound 」の方は思ったより映画の内容にリンクしていて、本編を補完する色合いが強めです。
時間的な都合で詳しく描かれなかったエピソードを詳しく説明したという感じ。
割とサクッと読めるので、映画が気に入った人なら読んでおいて損はないでしょう。

 

内容的には四つの短編が収録されていて、ひとつ目が主にバスケのシーンに、二つ目が手作りカフェのシーンに、四つ目が三葉のお父さんとのシーンに強くリンクしています。
個人的には四つ目のお父さんの過去話は蛇足かなぁと感じます。
なんかあまりにも三葉のお母さんが神懸かっていて、全てが母の計画通りみたいなのがなぁ・・・

 

あの辺りはあまり話に整合性を求めず、勢いに流したままの方がよかったかと思います。

でないと、妻生存ルートを見つけるまでお父さんは何度でもやり直してええよという気持ちになってしまうので・・・
ぶっちゃけあれだけ町に影響力のある奥さんが生きてたら、お父さんが町長になるまでもなく住民避難なんて簡単に出来たでしょうし。

 

全体としてあまり不満は感じない出来なのですが、出来れば滝君(in三葉)が奥寺先輩とデートの約束する時の話が読みたいです。
そんな訳で二巻目を出してもいいのよ?