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kindle沼日記

電子書籍のことを中心にまったりとやっていきます

石川博品著「アクマノツマ」を読んで

kindleで普通に購入してから気づいたんですが、コレは出版社から出たものじゃなくて同人誌なんですね。

普通なら一般流通しなかった本が、ボタン一つで読めるようになるなんてホントいい時代になったものです。

 

作者の石川博品さんと言えば耳刈ネルリシリーズやヴァンパイア・サマータイムみたいな、普通ではない世界の中で、登場人物がいろいろと足掻きながらも逞しく生きている感じが妙に実在感があって好きなのです。
そんな作品からすると、この本はちょっと傾向が違いますね。

 

ぶっちゃけこの本は馬鹿ップルが延々いちやいちゃしているだけの内容です。

 

主人公もヒロインも高校生ですが、ただのカップルではなくて夫婦です。
なのでどうやって仲良くなっていったかとか、普通のラブコメならそこが本編だろうという部分をすっ飛ばして、初めからひとつ屋根の下でいちゃ付いている夫婦の姿を描いているだけなのです。
なんと言うラブコメへのアンチテーゼ・・・

 

本の面白さってものにはいろんな種類がありますが、この本についてはやはり作者の熱意でしょう。
可愛い女子高校生の奥さんといちゃいちゃしたいという熱意が、文字の隙間からねっとりと滲み出て読む側を圧倒します。
その熱意に共感できるかどうかがこの本を気に入るかどうかの分かれ目なので、可愛くてむちむちした女子高校生の奥さんといちゃいちゃしたいと少しでも思っているのなら、読んでみることをお勧めします。
後は幸せそうな人を見てるだけで幸せな気がしてくるという人にもお勧め。

 

この作者特有の、現実離れした世界観を執拗な描写で現実的と錯覚させる文体が、可愛くて料理上手でむちむちした女子高校生の奥さんを表現する為に惜しみなく費やされています。
つまり作者にとって可愛くて料理上手でむちむちしたエロい女子高生の奥さんというのは、現実離れした世界観なのか・・・

 

耳刈ネルリシリーズやヴァンパイア・サマータイムとはちょっと系統が違いますが、この作者のファンなら楽しめる確率は高いと思います。

今なら20%ポイント還元中ですし、気になる方は是非どうぞ。

 

同じ同人誌の「平家さんと兎の首事件」は、普通のラノベといいますか、なんとなくカマタリさん的な印象ですね。


個人的には「アクマノツマ」の半分も熱意を感じられなくて残念。