お勧め本
私は普段エンターテイメント性の高い本を好んでるんですが、
まだまだ本の少ないkindleではえり好みは禁物です。
そんな訳で普段は読まない本にも挑戦してみました。
最近流行の池上さんの本です 。
バレンタインまでならセールで二百五十円なので、
気になっているなら今がチャンスですよ。
この本自体は去年出た本の電子書籍化なので
状況はちょっと古くなっていますが、
内容は選挙関連の豆知識なので情報の鮮度については
あまり気にしなくていいと思います。
実は私自身あまりテレビ見ないのでこの人のことは
名前を知っている程度だったんですが、
正月に帰省した時にテレビと新聞しか情報源のない父親が
いつの間にか小泉肯定派から否定派に変わっていて、
何事が起きたのかと思ったらこの人の影響だったようで
ちょっと興味を引かれたんですね。
この人自身は先入観を捨てて客観的な情報を提示して
読者に考えさせるというスタイルのように感じますが、
結局この人自身も先入観の呪縛から逃れられないんだなと
思うところがいくつかあったのが人間の難しいところですね。
ひとつはアメリカの選挙制度を民主主義のお手本的に扱っているところ。
ぶっちゃけアメリカの民主主義なんて既に崩壊してると思うんですよ。
あそこはもう資本主義というか資本至上主義の金持ち優遇社会で、
民主的というなら今の日本の方がまだマシだと思います。
池上さんの年齢ならアメリカ=民主的というイメージは
もう脳に焼き付いていて仕方ないのかもしれませんが・・・
アメリカの選挙制度はあんなに時間と金の掛かるやり方すると
民主主義は死んでしまうって例だと思うと凄く納得できます。
もうひとつはポピュリズムの例に橋下さんを上げているところ。
いや、それ自体は間違ってないと思います。
あの人、注目度の高いこと大声で言うのが好きなのは本当ですしね・・・
ただ橋下さんの矛盾点として教育改革を上げてますが、
これは橋下さんは教育バウチャーの導入を主張しているので矛盾していません。
橋本さんに関しては批判できるところは他にもたくさんあるのに
わざわざ間違ったとこを指摘をしちゃってるのは
池上さん自身が先入観から細かく調べることを放棄しちゃったからでしょう。
まあこの辺は私が大阪市の住民だから
情報の量自体に違いがあるせいで感じる違和感かも知れませんが。
そんな訳で私が気付かなかっただけで
他にもいろいろおかしなとこがあるかも知れませんが
判断するにもまずは基準となる知識を身に着けないといけないし、
広く浅く体系的にまとまってるこの本は基礎を学ぶのに最適かと思います。
今ならたったの二百五十円ですしね。