kindle沼日記

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「魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語」見てきました

まどかマギカの映画を見てきました。

 

話題の映画ということもあって、さすがに映画館は満員でした。私は運良く前列との間が広い席を確保できたので脚を伸ばして楽な姿勢で楽しめたのですが、その代償なのか右隣の人がトイレを我慢してるのか5分に一度は小さく悶絶して席を揺らすし、

左隣のカップルはキャラメルポップコーンの匂いを撒き散らしながらときどき会話しやがるし、さらにその横のオタクっぽいコンビが上映中に考察を垂れ流しやがるしで、鑑賞環境としてはあまりよくありませんでした。

人が多いとアレな連中も増えるので困りものですね。

 

それにしても今回は凄かったです。

何が凄かったって、EDが終わった瞬間。あれで終わる訳が無いだろうという思いからか、皆が画面に集中してました。もう、凄い静けさ。衣擦れの音すら聞こえなかったです。一瞬後に、かなり前の方の人が緊張に耐え切れなくなったのか唾を飲み込んだ音が聞こえたくらい。

あれが映画館じゃなければ外の音が聞こえてたんでしょうが、さすがに映画館の防音設備は伊達じゃありませんね。

これで観客が常に静かなら完璧な環境なんですが・・・

 

内容の方は相変わらず脚本家の意地の悪さが光ってました。

もともと魔法少女物のセオリーを下敷きにしつつひっくり返したのが前作で、女の子にすべてを背負わせて闘わせるような物語が優しい世界な訳無いだろって話でした。

華やかなアイドルが存在する一方で、そんなアイドルになることを夢見て悪い大人に騙されちゃう女の子達も居るわけで、魔法少女ともなればもっと悪辣な仕掛けが用意されてるに違いないということですよね。あなた達が都合よく見たがっている綺麗なものとのバランスを取ろうとすると、こんな酷い仕打ちを用意しなきゃいけませんでしたと、視聴者の身勝手な願望を露悪的に引きずり出しちゃった訳です。

 

私自身プリキュア的な世界観とは体質的に受け入れられないし、なのはみたいなのにも付いていけないので、まどかみたいな世界を作っちゃうのも分かる気がします。昔から日本のクリエーター達は定期的にこーゆー容赦しないこと繰り返してきましたからね。私なんか子供の頃にザンボット3やミンキーモモや漫画版デビルマンの直撃くらってるから耐性ついてますけど、まどかで初体験な子供達は大変ですね。

でもそんな歪んだ世界で騙される対象でしかなかった少女がすべての事実を知った上で犠牲を覚悟して世界を救おうと決意するのが、この脚本家の照れでありサービス精神なのかなって思います。

 

そして今回の映画、またしてもあなた達の見たがってるものを用意しましたよ、私なりのバランスはとらせていただきましたけどねって感じの内容でしたね。

ホント、相変わらず意地が悪いなぁ・・・

 

上映前に忍野扇のマナー注意のコーナーがありますが、あれもある意味暗示的な内容でしたね。西尾維新さんがこれをノべライズしたらどんなふうになるんでしょうか・・・

 

個人的には阿澄さんのバカ声がたっぷり聞けて満足です。

BDのコメンタリで阿澄さんも参加するかもしれないと思うと今からわくわくしちゃいますよ。