kindle沼日記

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ブラック企業とか言えちゃう人達

最近、ニュースを見ていても腹の立つことが増えてきました。
何よりも大きいのは都構想の結果だった訳ですが、この機会?に溜まった毒を吐いていきたいと思います。

 

まずは「ブラック企業」という言葉。
ちょっと前まではネット上のスラングでしたが、最近ではテレビでアナウンサーまで平気で口にしている始末。
馬鹿じゃねーの?

 

はっきり言って、そんな言葉を口にする連中なんか相手にしちゃいけません。
理由はいろいろあり過ぎるのですが、まず第一にそんなことを言う奴には国際的なセンスがありません。
例えばアメリカやヨーロッパでどこかの会社を指さして「ブラックカンパニー」とでも言ってごらんなさい。
いや、ホントにやっちゃ駄目ですよ。特に人種差別問題が再沸騰している最近のアメリカじゃ、命の保証すら出来ません。死にたくないなら言っては駄目です。
グローバル化が叫ばれている今日この頃ですが、「ブラック企業」なんて簡単に口にする連中はそんな社会から取り残されている訳です。

 

とは言えこれは日本の問題なんだから、海外でその言葉がどう解釈されるかなんて関係ないと言う人もいるでしょう。
これが日本の問題だと考えてそんな言葉を口にしているなら、ますます度し難い馬鹿です。
ほんの三十年程前、日本人のほとんどはエアコンなんてない職場で馬車馬のように働いていました。田舎から集団で出てきた若者が、そのまま都会の会社の寮に押し込まれて残業代も貰えずに、差し入れのおにぎりだけで夜遅くまで仕事していたなんて話はざらにあります。
かつて日本の製品が安かったから輸出が伸びて好景気になった訳ですが、何故日本の製品が安かったかというと、多くの日本人が先進国に比べて格安な賃金で働いてたからです。
今の経営者の大半はそんな時代にそんな仕事をしてきた人達ですよ。
彼らからしてみれば、空調が利いたところで仕事出来るだけでも好待遇でしょう。自分達の若い頃より楽している連中に文句言われても納得できる訳がありません。
つまり「ブラック企業」なんて簡単に口にする連中は、日本の過去を知らないのです。

 

いやいや、これは現在の問題だから過去は関係ないという人もいるかもしれません。これが現在の問題だと思ってそんな言葉を口にしているなら、それは更に重症ですね。
上でも言いましたが、日本の製品は低賃金で働く人が作っていたので、その分安く作れたので世界中で人気になりました。
ところで最近家電も安くなったし、雑貨品も安く手に入ると思いませんか。
百円ショップで売っているものをホントに百円で作ることができるか、ちょっと考えてみてください。いろいろと理由はあるんですが、大抵は外国で低賃金で働く人が作っているので、その分安いんです。
ブラック企業」が労働者から搾取していると騒いでいる人達がいますが、先進国というのは発展途上国の人間を低賃金で働かせて搾取している「ブラック国家」なんですよね。
海外製品ならまだいいんですが、国内でも海外から研修生という名目で連れてきた外国人労働者を、最低賃金にすら満たない金額で働かせている工場や農場は腐るほどあります。
日本人は海外の労働者から搾取している側なんです。
それが現在の状況です。
つまり「ブラック企業」なんて簡単に口にする連中は、自分が搾取しておきながら他人を同じ理由で責めるなんて恥知らずなんです。

 

国際社会から取り残され、自国の過去も知らず、現状すら認識出来ない・・・そんな人だけが「ブラック企業」なんて簡単に口にできるのです。
そんな人間が大半というのなら、日本もまだまだレベルが低いということでしよう。

 

誰かが誰かの仕事の成果を安く買いたたこうとしているから、そんなことが起きるのです。特に先進国で生活している場合は、高確率で安く買いたたいている側です。自分は少しでも安く物やサービスを手に入れたいと考えているのに、自分は搾取されたくないと考えるのは虫が良すぎます。

 

まああまり悲観することもないと私なんかは思うんですよ。
今の政策のおかげでもうすぐしたら日本も買いたたかれる側に逆戻りする可能性が高いので、その時は心おきなく「搾取されている」と叫べるかと・・・