西尾維新著「悲衛伝」を読んで
伝説シリーズの最新刊ですが・・・
良くも悪くも会話劇ですね。
舞台がほとんど動かず、次々と出てくる新キャラと14歳の少年の会話だけで話が進みます。
ひたすら会話だけです。
正直、「悲鳴伝」の面白さが忘れられずにこのシリーズにしがみついている人には面白いと思えないんじゃないでしょうか。
私もさすがについていけない気分です。
私はウルトラマンのメフェラス星人が出てきた話が好きじゃないんですよ。
宇宙人が小学生を誘拐して、その小学生相手に地球の所有権の譲渡交渉をするという、子供番組ならこの程度でいいだろうと視聴者を馬鹿にしたアレなエピソードなんです。
そりゃまあ小学生低学年くらいなら突然気味の悪い宇宙人にさらわれて「地球をよこせ」なんて言われたら怖いでしょうけど、ものの道理が分かっている年齢ならそんな交渉に何の意味もないただの茶番としか思えませんから。
メフェラス星人のデザイン自体はいいんですけどねぇ・・・
まあそんな話がまる一冊延々と続く訳です、これ。
後書きによれば後一冊でシリーズが終わるかもしれないということで、それが唯一の福音です。
一番幸せなことは、「悲鳴伝」だけ読んで、続刊を無視することでしようけど・・・